子育て奮闘中の私に「月3万円」の仕送りをしてくれる母。気持ちは嬉しいのですが、月「15万円」の年金暮らしなので無理をしていないか心配です…。自分の生活費は足りているのでしょうか?
※総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」を基に筆者作成 例えば、65歳から100歳まで生きる場合を考えると、残りは35年です。2432万円の貯蓄額をもとに計算すると、1ヶ月あたりに使えるお金は約5万8000円です。 生活のために預貯金を取り崩すだけでなく、病気や怪我による医療費などにも、備えておく必要があります。そのため、実際に使える預貯金額はさらに限られる可能性があります。 人生100年時代といわれる日本では、預貯金が多いからといって、生涯裕福な生活が送れるわけではないようです。
なぜ仕送りができる? 親世代のお財布事情
限られた年金や生活費を考えると、親が子どもに仕送りすることは難しいと思う方は多いことでしょう。 しかし、実は親世代には仕送りが可能となる「お財布事情」を抱えている可能性があります。その1つが、年金や貯蓄以外の収入です。バブルを経験した親世代は、実は積み立ててきたお金を所持している可能性があります。 ●財形貯蓄制度 ●企業年金 ●個人年金保険 現役時代、勤め先の財形貯蓄制度や企業年金に加入していた人は、公的年金にプラスして収入を得ています。また、生命保険会社で個人年金保険に加入していた人は、安い保険料で継続してきた年金を受け取っていることも考えられます。
親の仕送りにはお財布事情をズバリ聞いてみよう
お母さまから仕送りをしてもらっていて「母の生活が心配」と思うのであれば、お母さまに直接お財布事情を聞いてみてください。もしかすると、意外な収入を知るきっかけになるかもしれません。 ただし、お母さまに話を聞くときは「仕送りのお礼」も忘れずに伝えるようにしましょう。 出典 e-Stat政府統計の総合窓口 国民生活基礎調査 / 令和5年国民生活基礎調査 / 所得 総務省統計局 2023年(令和5年)家計の概要 総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部