ジャスパークローネ馬なり53秒8-12秒0 帰国後ここ目標に調整、逃げて連覇へ/北九州記念
<北九州記念:追い切り> 小倉開幕を飾るサマースプリントシリーズ第2戦・北九州記念(G3、芝1200メートル)に向けて27日、ジャスパークローネ(牡5、森秀)が団野騎手を背に坂路を駆け上がった。 先週に同4ハロン51秒2-11秒7の好時計をマークしており、この日は調整程度だったが、馬なりで同53秒8-12秒0と軽快。高野助手は「もともと攻め駆けする馬。帰国してここ目標に調整し、仕上がりはいい」と状態を評価した。 昨秋から米、香港、サウジ、ドバイとここ4走続けて海外で奮戦。帰国後は1カ月の休養を挟んで順調に立ち上げてきた。「大きく変わった印象はないが、状態が落ちているというのはない」と間隔がそれほどない中でも状態を維持する。 昨夏はCBC賞と北九州記念を逃げ切って連勝。シリーズ王者に輝いた。今年は昨年と異なり、小倉開幕週の北九州記念になる。「昨年は馬が充実期に入っていたのが大きい。今年は開幕週でやれるのはプラス。自分の形でどこまでやれるか」と“逃げ”の勝負を描く。ハンデ58・5キロは鍵となるが、悠々と逃げ切ってもおかしくはない。【下村琴葉】