「持続的発展、新たな成長に向け、舵を切る契機の年に」大野元裕埼玉県知事インタビュー
「そういった中で、埼玉県5カ年計画というのがあって、これがいま4年目で、その計画にある12の進路とか、50の案の分野別施策に関わるものを推進していく。その結果として、日本一暮らしやすい県に実現、つなげていくということだと思っている。あと、今年は66年ぶりに、本県として開催となる全国植樹祭が、5月25日に天皇皇后両陛下のご臨席をいただいて、秩父と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパークで行われるのだが、これを機会として、実は植樹も大切だが、埼玉県の木は8割以上が伐採木になっていて、木を使えてない実情もある。伐採木になると二酸化炭素の排出量が多いので、そういった意味で環境のみならず産業という意味でも、こういった木を生かす活樹というものをこの植樹祭で埼玉県に提言していきたいと思っている」
「また、(深谷市出身の現代資本主義の父といわれる)渋沢栄一翁が昨年7月に新一万円札の顔になったが、名前にあやかって、『渋沢ミックス』というのをさいたま新都心駅ビル直通のビル内に作る。そこでわれわれも新しいイノベーションや持続的経済になっていないものを、うまく作れるようなことに力を入れていきたい。そういった施策は一朝一夕に実現しないので、分かりやすく説明していく。いずれにしても25(7)年は蛇(へび)が脱皮する新しい姿に生まれ変わるということなので、持続的な発展、新たな成長に向けて、ずっと舵(かじ)を切っていけるような、そんな契機の年にしたい」(聞き手 飯田耕司)