楽しいのはMTだけじゃない! スズキの新型「スイフト」はCVTも軽快&スポーティ 【試乗レビュー】
スズキの人気コンパクトハッチ「スイフト」に一気乗り! 新型のCVTモデルとMTモデル、そして「スイフトスポーツ」のMTモデルにモータージャーナリストの原アキラが試乗。いまもっともベストなスイフトはどれだ!? 【写真 全34枚】先代とどこが違う? スイフト・スイスポの詳細画像はこちら!
新型スイフトは何が変わった?
スズキのグローバルコンパクトモデル「スイフト」。4代目となる新型が登場して半年が経ち、国内では月販目標の2,500台をしっかりキープするとともに、静岡の工場では欧州など世界に向けて毎月2万台が生産されている(別にインドやアフリカでも生産している)。また初代(2004年)からの累計販売台数はすでに900万台に達しているというから、その人気ぶりがわかるというもの。その秘密を探るべく、現在販売中のラインナップであるCVTモデル、MTモデル、スイフトスポーツ(こちらは先代のまま継続販売中)の3台に乗ってみた。 新型スイフト(スポーツを除く)のボディサイズは全長3,860mm、全幅1,695mm、全高1,500mm(4WDは1,525mm)、ホイールベース2,450mm。プラットフォームを先代から引き継いでいるので、基本のサイズは変わっていない。海外仕様では3ナンバーサイズのボディ幅となるのだが、日本仕様はフェンダーの形状を狭めるなどしてしっかりと5ナンバーサイズをキープしたところも同じである。 エクステリアデザインは、ちょっと個性的だった先代のイメージを引き継いだもので、全体としては一目でスイフトと分かるもの。ただしディテールは結構変わっていて、ヘッドライトカバーがボディラインからポコリと飛び出したような形状だったり、クラムシェルを強調するボンネットのラインがそのままぐるりとボディを一周するデザインだったり、先代ではキックアップしたCピラーのブラック部分に埋め込まれていたリアドアオープナーが、新型ではドアパネル側に移されて普通のグリップハンドルになっていたりする。 理由としては、少しスポーティに振りすぎていた先代のデザイン(これはこれで好評だった)をちょっとだけ一般的なものにすることで、普通のエントリーユーザーにもとっつきやすいものにする、という意向があったとのこと。 これはインテリアも同様で、ブラックベースに丸型のメーターやダイヤルを配していた先代に対して、新型はインパネとドアトリムを繋ぐようなデザインや、3Dテクスチャーを施したブラック&アイボリーの2トーンのオーナメント、9インチの大型センターディスプレイなどによって、今時のクルマらしい明るい室内になっている。 ドライバー眼前の丸型2眼コックピットメーターだけはちょっと古臭いと言われそうだけれども、これ以上に見やすいものはない(と筆者は思っている)ので、問題なし。空調下のダッシュボードに取り付けられたCD/DVDの挿入口は久しぶりに見た気がする(スズキ車のオーナーさんは、使用者が結構いるらしい)。