【プレビュー】得点数リーグ3位と首位の激突。打ち勝つのは強烈なブラジル人コンビを擁する長崎か、小森飛絢が引っ張る千葉か| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは5月25日と26日に第17節が開催。トランスコスモススタジアムでは、V・ファーレン長崎とジェフユナイテッド千葉が対戦する。
勝点33で2位のV・ファーレン長崎と勝点24位で8位のジェフユナイテッド千葉が激突する。両者の強みは攻撃力の高さ。ここまで30得点とリーグ3位の得点数を誇る長崎に対して、千葉は35得点とリーグトップ。お互いが常にゴールを目指し合う、スペクタクルな90分となりそうである。 ホームの長崎は、現在14試合負けなし。第2節でベガルタ仙台に敗れたのみで、その後は9勝5分けと、まさに破竹の勢いで勝点を積み上げている。その中でもチームをけん引するのが、マテウス・ジェズスとエジガル・ジュニオの両ブラジル人で二人ともここまで8ゴールをマーク。チームの総得点の半分以上をこのブラジリアンコンビで叩き出している。 そのチームは、ミッドウィークのJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で浦和レッズを撃破。ブラジル人アタッカー二人に負けず劣らずの決定力と破壊力をもつスペイン人ストライカーのフアンマ・デルガドが決勝点を挙げ、退場者を出す展開ながらもJ1上位の相手を破り、チームにさらなる勢いと自信をもたらした。 下平隆宏監督のチームらしく、最終ラインからの丁寧なビルドアップがチームスタイルとしてあるが、それを生かすも殺すもフィニッシュワークで仕事ができる点取り屋がいるかどうかが重要で、いまの長崎はそこのチームバランが絶妙に映る。首位の清水エスパルスを追いかけるためにも、ホームで勝点3は絶対である。 アウェイの千葉は、前節・愛媛FC戦で今季最多の7ゴールを奪い圧勝。一気に得点数で首位に浮上した。小林慶行監督体制となって2年目のシーズンは、後半戦に怒涛のペースで勝点を挙げ、J1昇格プレーオフにまで進出まで果たしたチームのベースにしっかりと肉付けができている。 特に10番を背負う小森飛絢は相変わらず抜群のシュートセンスとゴールへの嗅覚を発揮しすでに8ゴールをマーク。それ以外にもドゥドゥが6ゴールで続き、田口泰士と椿直紀が4ゴールずつとさまざまなポジションの選手が得点を決めており、チーム全体での攻撃の高さがうかがえる。 同じように得点力を武器としながらも、長崎との違いを挙げるとすれば守備の堅さであり失点の多さ。そこを改善できれば、さらに上位へ顔を出せる力があるチームなだけに、今節は守備にもこだわって戦いたい。昇格圏内の2位に位置する長崎とは勝点9差。『6』に縮めるか、『12』に広げられるかでは大きな違いである。必勝を期すアウェイゲームだ。