「長かった…」千代丸が13日目で待望初白星に感慨 連敗街道には平常心強調「夜も眠れていた」【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所13日目・十両・千代丸(押し出し)東白龍(22日、福岡国際センター) 西十両11枚目の千代丸(33)=鹿児島県志布志市出身、九重部屋=が13日目に会心の相撲で初日を出した。東白龍を立ち合いから突き押しで圧倒。電車道で押し出した。 ■発生率0.01%の大技【動画】 「やっとだ…。長かった…」。支度部屋で風呂から上がると感慨に浸った。初日から12連敗は初の体験。九重部屋の関取では初めての15戦全敗も見え「変なところで名前を刻むところだった」と苦笑いする。 それでも平常心を貫いた。「痛めているところもないし、精神的に落ち込んでしまうこともなかった。夜も眠れていたし…。ちょっとの差で負けていた一番もあったから、吹っ切れてもいた」。だから験かつぎの類いもしなかった。 「前半のうちに今日のような相撲ができていれば、流れは違った。まあ、今場所は(流れが変わるのが)今日だったということかな」。来場所、再び幕下に転落するのはほぼ確実だが、千秋楽までベストを尽くす。
西日本新聞社