米アッヴィのパーキンソン病薬、後期試験で患者の運動能力を改善
Mariam Sunny [9日 ロイター] - 米製薬大手アッヴィは9日、同社が開発している早期パーキンソン病治療薬「タバパドン」について、後期臨床試験で食事や歩行などの日常生活における患者の運動能力を著しく改善したと明らかにした。 試験では1日1回投与のタバパドン5─15ミリグラムを単剤で投与して安全性と有効性を調べた。 アッヴィは昨年実施した同業セレベル・セラピューティクスの買収を通じてタバパドンを入手した。 タバパドンは9月に実施した別の後期試験ででも患者に有意な改善が示されていた。 報告された副作用の大半が吐き気、頭痛、口の渇きなどで、程度は軽度から中等度だった。 アッヴィは来年、米食品医薬品局(FDA)に販売申請を提出する計画。 試験には罹患後3年未満の40─80歳の成人304人が参加した。 パイパー・サンドラーのアナリスト、クリストファー・レイモンド氏は「タバパドンの競争力には疑問が残るものの、セレベル買収には少なくとも一定の見返りがあったことを示している」と指摘した。