「大好きなコースできっかけをつかみたい」 政田夢乃が強行出場を決めた理由
<Sky レディースABC杯 2日目◇25日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6645ヤード・パー72> 政田夢乃がオキニのクラブを紹介【写真】 7位から出たプロ1年目の政田夢乃は3バーディ・2ボギーの「71」と伸ばし切れず、トータル5アンダーの9位に後退した。今週は国内メジャー「日本女子オープン」の開催週。出場資格のなかった国内最高峰大会は、ラストチャンスにかけた予選も7月29日の地区予選1Eブロックで敗退したが、「日本女子オープンに出られなくても、この試合に出る予定はなかった」という。 ステップ・アップ・ツアーで唯一の4日間大会の初日は火曜日。前週は宮城でのレギュラーツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に出場しており、宮城から兵庫に移動して中1日で試合に臨む調整の難しさ、加えて体力的な負担も考慮して、回避するつもりだった。 27ホールの短縮競技となった「ミヤギテレビ杯」はカットライン上の58位で何とか予選は通過したが、セカンドカットで9ホールとなった日曜日の最終日はプレーできなかった。それでも、兵庫に入れたのは月曜日の夕方。練習もできないまま大会初日を迎えた。 当初の予定を変更して、あえて強行日程を選んだのは「好きなコースでシーズン終盤につながるきっかけをつかみたかったから」と説明した。大会は初出場だが、関西のスポンサー関係者と何度も回ったコース。「ラウンドするたびにいいイメージがある。グリーンもきれいで、回りやすい」と話し、6月以来となるステップ出場を決めた。 レギュラーツアーは8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」で2位となるなど4度のトップ10入り。メルセデス・ランキングは56位につけている。「でも、最近3試合はトップ10に入れていない。シードを狙える位置にいるので、頑張らないと」。ラストスパートへの起爆剤とするための4日間は首位と5打差で決勝ラウンドに突入する。「しっかり2日間、60台で回って優勝を目指したい。この試合をきっかけにゴルフの調子が良くなればいいなぁと思います」。お気に入りのコースで再始動だ。(文・臼杵孝志)