東京実業がPKで辛くも都立東大和南を下し、2次トーナメントに進出
5月18日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選1次トーナメントのブロック決勝1日目2試合が南豊ヶ丘フィールドで行われた。 【フォトギャラリー】 東京実vs都立東大和南 12時キックオフの第2試合は都立東大和南と東京実業が対戦。試合は0-0のまま、延長戦でも決着つかず、PK戦へ。両チーム6人目まで全員成功するなか、7人目先攻の東京実業が決めると、後攻の都立東大和南が止められ試合終了。PK戦を制した東京実業が辛くも勝利を収め、2次トーナメント進出を決めた。 試合前「11人全員がしっかり力を出そう」と叱咤をうけ、挑んだ東京実業イレブン。蛍光色のオレンジがまぶしく、フィールドを駆けたが都立東大和南の堅守を崩しきれず、互いにピンチもなければチャンスもないまま前半が終わった。 相手陣内に攻め入り、セットプレーとロングスローで好機を広げる東京実業。そして堅守とカウンターで打開する都立東大和南。迎えた後半2分、東京実業はセットプレーからMF11鮫島翔太(3年)がゴール前に迫ったが、枠外。負けじと都立東大和南は同6分、カウンターからMF13山口旻希(2年)が決定機を作るなど、膠着したゲームは徐々に動きはじめる。同17分、東京実業はMF22高見虎輝(3年)が相手に囲まれながらドリブルで進入しシュートを放てば、飲水タイムを挟んだ同24分、都立東大和南MF19松尾経成(2年)が迫ったがいづれも得点ならず。 0-0のまま進んだ同40分、東京実業FW9小関勇仁(3年)が2度目の警告を受け退場処分。10人で10分ハーフの延長戦を強いられた。東京実業は長身のDF4田中玲音(3年)を前線に置き起点を作るが互いに迫れずPK戦に突入した。双方6人目まで成功するなか、東京実業は7人目を成功。都立東大和南の7人目をGK1海老澤光(3年)が止め、ようやく決着をつけた。 「みんながずっと(PKを)決めてくれたので、絶対に止めようと思いました」と守護神GK1海老澤。PK戦では2度シュートを触ったものの、セーブしきれなかった。それでも「最後は気持ちで止めました」と胸を張った。また1人少ない状況での延長戦では「身体を張ってみんな守ってくれましたし、たとえフィニッシュまで行かれてもみんなで声を出して、守りきれました」と味方の守備を称賛した。 一方、「もう少しビルドアップできるかと思いましたが・・・」と東京実業の片山智裕総監督。延長戦を含めた100分間。7:3でゲームを支配しながら、無得点となってしまった。その理由を「前半少し後ろに重心が下がってしまったため、全体的に間延びしてしまい、崩しきれませんでした。後半は前に起点を置いたため、前にボールを運べたので、1点入るかと思いましたが…相手に踏ん張られてしまいました」と相手の堅守を称えた。 (文・写真=佐藤亮太)