もうクルマから降りたくない! 1990年代にオーナーを陶酔させた「唯一無二」のインテリアの国産車7台
3)マツダ ユーノスロードスター(NA6/NA8型)
・生産期間:1989年9月~1997年12月 ・新車価格:169万~340万円 日本が誇るオープン2シーター「ロードスター」は、1989年9月デビュー。「ふたり乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一」としてギネスブックにも認定されたのは2000年のこと。そして現在も、この記録を更新し続けています。 そんな初代ロードスターの内装はシンプルでありつつ、当時からどこかクラシカル。さらに、タン内装のVスペシャルや、SリミテッドとRリミテッドに採用された真紅の内装など、模様替えするだけで新たな魅力を引き出し、上質なクルマへと引き立てる点も大きな美点といえます。
4)トヨタ セルシオ(10系)
・生産期間:1989年10月~1994年9月 ・新車価格:455万~653万円 当時を知る人であれば、1989年10月に初代「セルシオ」がデビューしたときの衝撃、そして強烈さに驚き、憧れを抱いたのではないでしょうか。世界の名だたるメーカーと渡り合える国産車として、日本のクルマを新たなステージへと引き上げ、導いたモデルであることは間違いありません。 高級車としての質感(灰皿のフタの開閉にもこだわった)やセンターコンソールに整然とレイアウトされたスイッチ類、視認性に優れたメーターパネル、ダッシュボードやシートの手触り、そして質感。さらには職人が仕上げた本木目のウッドパネル……。日本車のひとつの完成形、到達点ともいえる存在が初代セルシオなのです。
5)マツダ ユーノスコスモ
・生産期間:1990年4月~1995年8月 ・新車価格:330万~532.5万円 世界初となる3ローターエンジンを搭載する市販車として1990年4月にデビューした「ユーノスコスモ」。伸びやかかつ美しいクーペフォルム、そして、曲線で構成された内装は、成熟した大人でなければ似合わない(着こなせない)雰囲気に満ちあふれていました。 オーディオやエアコンなどのスイッチ類を隠す「フタ」が用意されているなど、名実ともに高級車に相応しい仕立て、そして日本車離れした圧倒的な色気を持つユーノスコスモ。今回の記事のテーマが決まったとき、真っ先に取り上げたいと思ったのがこのクルマでした。