【追跡取材】"牙ハンター"の違法収集も!? マンモスの牙から見えた"永久凍土" 融解の危機
■永久凍土をとかして発掘も
より深刻な問題も起きています。取材に応じたのは、8年前まで「牙ハンター」だったという人物です。 元“牙ハンター” 「この牙は102キロありました」 「1年目は5本、次の年には3本見つけました」 許可を得て、牙を集めていたといいます。しかし、問題なのは、その収集方法。 元“牙ハンター” 「永久凍土は凍っているので水圧ポンプで流し出すんです」 「そうしてとけた永久凍土の中から、マンモスの牙が現れる」 「永久凍土」をとかして、牙を掘り起こしていたというのです。この行為は、「永久凍土」を守るため、禁じられています。
■人間の手による破壊 どう食い止めるか
サハ共和国に眠っているとされるマンモスの牙は最大50万トン。当局が、それを狙う違法な収集や取引を摘発していますが、いたちごっこだといいます。 地球温暖化で解け続けている「永久凍土」。人間の手による破壊をどう食い止めるかが課題となっています。