海外メディアは「スマイリング・シンデレラ」渋野日向子の逆転V逸をどう報じたのか?
ゴルフの全米女子オープンの最終日が14日、テキサス州ヒューストン郊外のチャンピオンズGCサイプレスクリークコース(パー71、6731ヤード)で気温が6度まで下がる厳しい寒さの中で行われ首位でスタートした渋野日向子(22、サントリー)は2バーディー、5ボギーの「74」と崩れ通算1アンダーで4位に終わった。 優勝は渋野と5打差の9位から出た世界ランク94位のキム・アリム(25、韓国)が6バーディー、2ボギーの「67」とスコアを伸ばし通算3アンダーで初のメジャー制覇を果たした。キムは優勝賞金100万ドル(約1億400万円)を手にすると同時にLPGAツアーへの資格を得た。 海外メディアは、渋野のV逸をどう報じたのか。 専門誌の米ゴルフマガジンは「荒々しい反撃がキム・アリムを全米女子オープンの勝利へ導く」との見出しでキムの逆転優勝を伝えた。 記事は、「もしキムがどこからともなくやってきたように感じられたのであれば、それは彼女が本当にそのように見られたからだろう。キムの最終日は54ホールを終えて首位だった渋野から5打差で始まり、キムは前半9ホールで3バーディーを奪った。だが一方で10番、11番のボギーで2打落としていた」と説明。その上で、「テレビ(の放映の仕方)はどうだったかというと、焦点のほとんどは渋野と米国選手でトップにいたエイミー・オルソンだった。ティーショットを外してボギーを叩いた前半の9ホールがじわじわと響いた渋野は74でホールアウトした」と渋野に注目が集まっていた状況を伝えた。 そして優勝したキムについては、「キムは今、過去13年の全米女子オープンを制した9人目の韓国選手となった」と紹介。「不思議なことに、彼女は全英女子オープンを制したソフィア・ポポフの足跡に続き、今年の女子メジャーを勝った2人目のLPGAツアーメンバー外の選手となった」と続けた。 英国のBBCは、「キム・アリムが見事な終盤のプレーで初のメジャータイトルを勝ち取る」との見出しを取り、全米女子OPの最終日を伝えた。