【独占インタビュー】元楽天・安樂智大が語るパワハラ騒動、メキシコ参戦、日本球界復帰......
■プロという舞台で20年やりたい ――メキシコで今シーズンが終了した後、どうしたいかという希望はありますか。 安樂 いや、別に全然決めていません。日本の方が受け入れてくださるのであれば、日本で野球をしたいなという思いはあります。やっぱり野球ができることが、僕にとってはすべてなので。あれをしたい、これをしたいとかは別にないですね。 ――オファーがもらえてこそ、野球選手は仕事があると? 安樂 今回、野球をやれる環境があるからこそ、プレーできるとあらためて感じました。どこからも「いらない」と言われれば、野球を仕事にできないので......。 ――今回の移籍でプロとしての厳しさをあらためて知ったと? 安樂 そうですね。ただ野球ができるだけじゃなく、今年のことを人生の中で無駄にしたくない。あの経験があったからこそ今があると。 そうじゃないとメキシコまで来られてないですし、国を越えて野球をすることも、もしかしたら僕の人生でなかったかもしれない。今回の移籍を通じて、人間的にも野球人としても成長したいと思っています。 ――メキシコに来る前、プロ野球選手のキャリアはどう設計していたのですか。 安樂 楽天では過去3年連続50試合投げられていたので、4、5年と続けていきたかったです。背番号20を背負っているのは、プロという舞台で20年やりたいというのが目標のひとつだったので。 もちろん、それがまだ途絶えてないと、僕自身は思っていますけど......。別に、日本のプロ野球だけで、とは思ってないので。やっぱり20年現役でやりたいですし、その中でトップレベルの環境でやりたいと思っているので。そこが目標ですかね。 ――メキシカンリーグで好投すればメジャーに挑戦する機会も得られるかもしれません。ディアブロスでチームメイトだったダニエル・ミサキ投手(元巨人)は今年4月、シカゴ・カブスと契約しました。 安樂 ミサキも行きましたし、ディアブロスから毎年シーズン中に3人くらいアメリカに行ったりするらしいです。