改めて確認しておきたい2024 SUPER GT新予選方式
先ほど説明した8台(分かりやすく表現すると12位~20位)だけ、総合タイム順に並べ直し、総合の12番手から20番手までが決まるというものだ。
つまり、Q2のグループ2に入ったとしても、そのチームの頑張り次第では最大で12番グリッドまで進出が可能ということ。逆に言えばQ2グループ1に進出したチームも決して安泰ではなく、Q2で万が一ミスをするなどしてタイムを落とした時は最大で20番グリッドまで後退してしまうリスクがあるのだ。
まとめると…… Q2グループ1:1~12位→そのまま順位が確定 Q2グループ1:13位~16位→シャッフル対象 Q2グループ2:1位~4位→シャッフル対象 Q2グループ2:5位~→総合21番手以下で順位が確定
この辺が新予選ルールの一番複雑なところではあるが、こういうプロセスを経てGT300クラスの最終グリッドが決定することとなる。
これらを検証するために岡山と富士で行われた2回の合同テストで模擬予選を実施。公式映像のテロップも数パターン用意し、良い方向がないかを開幕直前まで模索していた。
開幕戦から、この新ルールを全て把握するのは難しいものだが、今まで以上に2人のドライバーが力をあわせ、チームの総合力が勝敗に影響する予選となることは確かだろう。
文:吉田 知弘
吉田 知弘