好調の角田裕毅が3番手! ルクレールがFP2もトップ、フェルスタッペンはアタック不発|F1エミリア・ロマーニャGP
イモラ・サーキットを舞台にF1第7戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目が行なわれ、FP1に続きフェラーリのシャルル・ルクレールがトップとなった。 【リザルト】F1第7戦エミリア・ロマーニャGP:FP2結果 今季はイモラで開幕したヨーロッパ・ラウンド。3戦ぶりの通常フォーマット開催ということでアップデートを持ち込んだマシンも多い。そんな状況もあってか、セッション開始からミディアムまたはハードタイヤを履いて各車続々とコースイン。走行を重ねていった。好天に恵まれ、気温は25度、路面温度39度というコンディションだった。 しかしFP1でアレクサンダー・アルボンにマシントラブルが発生していたウイリアムズは、アルボンのマシンをジャッキアップし作業。ローガン・サージェントも含め、しばらく走行できなかった。 ミディアムタイヤを履いたランド・ノリス(マクラーレン)が最初のタイム計測で1分16秒980を記録し、FP1のトップタイムを上回ると、続けてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分16秒930でタイムシートのトップに立った。 そしてそれをRBの角田裕毅が上回り、1分16秒895でトップに浮上。しかしフェルスタッペン、フェラーリ勢もタイム更新。ルクレールが1分16秒677をマークしトップとした。 セッション開始から15分が過ぎると、一旦ピットに帰還するマシンも多くなった。しばらくコース上に誰も走っていない時間帯があったが、残り時間38分ごろから新品ソフトタイヤを使った予選シミュレーションが始まっていった。また、このタイミングでウイリアムズの2台も走行を開始することができた。 ルクレールが1分15秒969をマークするが、フェルスタッペンはそれをさらに上回るペースでセクター1を通過。しかしトラフィックがとても多かったことからあまりタイムは伸びず、ルクレールから0.478秒差のタイムに留まった。 走り出しから好調な角田は、ソフトタイヤでの2度目のアタックで1分16秒286をマーク。これで3番手にポジションを上げた。 各車のアタックが落ち着くと、徐々にロングランに取り組むマシンが出始めた。 ミディアムタイヤでは、フェラーリ勢が1分20秒台後半から21秒前半で周回。マクラーレンはピアストリがハード、ノリスがミディアムタイヤで走り、フェラーリと同等のペースを見せた。 少し遅れてロングランを開始したレッドブルも、途中フェルスタッペンがコースオフするシーンもあったが、フェラーリに近いペースでラップを重ねた。 大きなトラブルなく60分のセッションが終了し、トップはルクレール。今回大きなアップデートを持ち込んだフェラーリだが、ひとまず問題なく機能していると見ていいだろう。ロングランもかなり好調に見えた。なおカルロス・サインツJr.は6番手となった。 2番手はマクラーレンのオスカー・ピアストリ。前戦マイアミではチームメイトのノリスが勝っているだけに気合は十分だろう。なお、ノリスはセクター3でミスがありアタックを中断。そのままソフトタイヤでのタイムを更新することなくロングランを実施したため、12番手となった。 3番手は角田。チームのホームレースであり、自身のF1初走行の思い出もあるイモラで、素晴らしいグランプリ初日を過ごした。チームメイトのダニエル・リカルドは、角田と0.681秒差で11番手だった。 4、5番手にはメルセデス勢が続き、レッドブルはフェルスタッペンが7番手、セルジオ・ペレスが8番手。フェルスタッペンはトラフィックの影響でアタックがまとめられなかったが、FP1に続いてアタック中にマシンバランスに関する不満を訴えるシーンもあった。 9番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)から18番手アルボンまで0.3秒ほどの差しかなく、予選はQ1から僅差の戦いが予想される。コース幅の狭いイモラでいかに上手くアタックをまとめるかが鍵になってきそうだ。