「さすがだね!」はNGワード ?【ビジネスマナー】デキる上司が実践する「若手社員への対応」
関係性を築くための接し方のポイント
仲間意識を大切にする 友人のような対等の立ち位置という意味ではなく、上下関係は保ちつつも、仕事をするうえで利害を共にする「仲間」として自分を捉えてもらうことがとても大切です。相手の気持ちや考え方を理解しようとする姿勢を示すことで、相手に寄り添っていることが伝わります。また、彼らの主張を決して否定せずに、こちら側の主張も押し付けないことがポイントです。 例えば、「この業務に意味があるかわからない」と部下が思っていた場合、「気持ちは分かる」と相手の気持ちを理解を示したうえで、その目的と本人がやることの意義や存在を説明することが重要となります。 褒めるのではなく認めることが重要 褒めるという言葉を聞くと「人の能力や成果を称賛する」というイメージがあるかたも少なくないかと思います。褒めることの本質的な意味は「相手の存在を肯定し、自尊感情を生み出すこと」です。相手の存在を肯定することが、相手を「認める」ことにつながります。 例えば、「〇〇さんは、すごいね! さすがだよ!」と褒めるのではなく「本当に助かっているよ。〇〇さんのおかげだね。ありがとう」と伝えると、認めるとともに感謝も伝えることができます。
おわりに
若手世代とどう接していいのか悩んでいるというかたは少なくありません。時代が変化していることを受け入れ、その世代の価値観を理解できるよう相手の気持ちに寄り添うことで、相互理解が進み、良好な上司と部下の関係を築くことができます。今まで私たちはそう生きてきたからと、これまでのやり方に固執せず、柔軟に時代の変化に対応をする勇気を持つことが大切です。 <筆者情報> ライター:能美黎子 大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。 今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©ayakono/Adobe Stock
能美黎子