「普通のGクラスとはぜんぜん違う…」世界に1台 新型電動「Gクラス」を改造した“特別な”オープンカーが登場 誰が使う?
フランシスコ教皇に贈られた「ホープモービル」
メルセデス・ベンツは2024年12月5日、新型電動「Gクラス」をベースにしたワンオフモデルを公開しました。 【画像】新型「Gクラス」EVベースの改造オープンカー!? ローマ教皇の「ホープモービル」を見る(17枚)
このモデルは「ホープモービル」「ポペモービル」などと呼ばれる、ローマ教皇専用のモビリティです。 メルセデス・ベンツは1930年に、教皇ピウスII世が使用した「ニュルブルク460プルマンサルーン」をバチカンに納入して以来、ほぼ100年にわたりクルマを供給しているといいます。 この日、メルセデス・ベンツグループAG会長のオラ・ケレニウス氏、およびボードメンバーがバチカンを訪れ、フランシスコ教皇に新しいホープモービルを引き渡しました。 EVの新型Gクラスをベースとして制作されたローマ教皇専用車は、ホープモービルとしては初めて完全電動化されたモデルとなります。 リアの中央には高さ調整可能なシングルシートを用意。この回転するメインシートにより、教皇はさまざまな角度から観客に話しかけることが可能になりました。シングルシートの後ろには、追加の乗客用に左右に 2 つのシングルシートが組み込まれています。 ルーフはBピラーから取り外しが可能です。雨や悪天候の場合、独立したハードトップが乗員を保護します。 ※ ※ ※ 2025年、カトリック協会の総本山であるバチカン市国では、25年に1度の聖年(ジュビリー:Jubilee)が開催されます。バチカンには何百万人という信者が訪れることが予想され、今回登場したホープモービルはバチカンと緊密に協力して開発されました。 メルセデス・ベンツのチーフデザインオフィサー、ゴードン・ワグナー氏は「Gクラスは、メルセデス・ベンツの最も象徴的なクルマのひとつであり、我々はこの伝統に則って教皇のためのクルマを開発できることを誇りに思います。初の完全電気自動車であるGクラスは、持続可能性、エレガントなデザイン、最大限の機能性を兼ね備えています。今日、この特別な車をフランシスコ教皇に披露できることは私たちにとって大きな名誉です」とコメントしています。
VAGUE編集部