禁断の後出し!? J1リーグ順位予想1~10位。優勝争いを制するのはFC町田ゼルビアか。それとも…【2024シーズン】
最も完成されているチーム! 唯一の懸念点は?
2位:サンフレッチェ広島 監督:ミヒャエル・スキッベ 順位:2位 成績:勝ち点52/得失点+24 サンフレッチェ広島はJリーグ屈指の完成度、いや、最も完成されているチームかもしれない。夏に野津田岳人、川村拓夢、大橋祐紀と主力が抜けたことで戦力的に厳しいと思われたが、トルガイ・アルスランと川辺駿の加入により、ボール保持の局面で新たな境地を開拓している。 背後を選択し、ゲーゲンプレスとハイプレスで相手を圧倒することが基本だったが、両者の加入、特に川辺の加入によって一気にボール保持が安定した。丁寧に相手を動かして押し込んでいく様は欧州のチームのようだ。またセンターバック(CB)の荒木隼人の成長もボール保持の局面が安定している大きな理由だろう。レベルの高いゲーゲンプレスの基盤が元々あるので、相手を圧殺することができるチームに仕上がった。 しかし、懸念点もある。リーグ、天皇杯、YBCルヴァンカップ、そしてAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)と、4冠の可能性を残している。ミヒャエル・スキッベ監督はローテーションをしない傾向があるので、主力の疲労と怪我が心配なところで、サブ組の底上げは確実に必要だ。その中でも広島らしく18歳の中島洋太朗や17歳の井上愛簾の台頭、越道草太の覚醒などチームに勢いを増す要素も多くある。怪我人の復帰とサブ組の底上げが叶い、過密日程をうまく戦い抜くことができれば、国内3冠とACL2のグループステージ突破のチャンスも生まれるだろう。
本気モードの超積極補強! 偉業達成は可能なのか
1位:FC町田ゼルビア 監督:黒田剛 順位:1位 成績:勝ち点54/得失点+21 「徹底する強さ」を持つJ1初挑戦のFC町田ゼルビア。少し失速気味だが、中山雄太や相馬勇紀、白崎凌兵、杉岡大暉を加えてチームの勢いは増し、サポーターにもその本気度を伝えた。 特に中山と杉岡と白崎の加入の意味は大きく、彼らが加入したことによって下からの前進もチラつかせ始めた。杉岡-中山-昌子源の最終ラインの変形と白崎のアンカーのような立ち振る舞い。これによって対角のパスとセカンドボール回収を用意しながら、サイドハーフ(SH)と仙頭で下の出口を作り出すことに成功している。当然のように2トップ目掛けた中盤省略の攻撃も併せ持つので、対戦相手からすると的を絞りにくくなっている。 守備でも[4-4-2]↔[4-2-4]のハイプレスを押し出してショートカウンターを発動させる守備も健在だ。しかし、トランジションの入り方を少しでも間違ってしまうと一気にカウンターを喰らってしまう場面も多くなってきている。走力が必要な分、ここにきての疲労感は否めないが、多彩なセットプレーからの得点にも期待が持てる。十分な戦力なので、カップ戦を含む連戦も切り抜ける事ができそうだ。ボールを持ったときの振る舞いを成熟させているところだが、J1初優勝の偉業を達成するためには、その過程でできるだけ勝ち点を落とさないようにしなければならない。
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