「二度あることは三度ある?」KEIRINグランプリ静岡開催は過去2回、いずれも近畿所属選手が優勝
出場回数が1番多いのは平原康多、2020年以降の“初出場初優勝”は50%
続いて出場回数を見ておきたい。今年の出場メンバーの中で最も出場回数が多いのは14回目を数える平原康多。昨年は出場していないため連続出場ではないが、2年ぶりにグランプリの舞台へ戻り、二桁出場の貫禄を見せる。次いで6回目の出場は脇本雄太と清水裕友の2名、郡司浩平は5回目の出場である。 昨年は3つのGIを、今年は2つのGIを制している“輪界最強”の呼び声高い古性優作は4年連続4回目の出場、次いで新山響平が3年連続3回目となっている。昨年2つのGIタイトルを手中におさめて初出場した眞杉匠は連続出場で2回目のグランプリ。北井佑季と岩本俊介の2名が初出場となっている。余談だが、直近2020年からの4開催のうち2開催が初出場・初優勝である(2020年・和田健太郎、2021年・古性優作)。 この9名の中で過去のグランプリで優勝経験があるのが古性優作と脇本雄太の近畿コンビである。古性優作は今年の決戦の地・静岡競輪で開催されたKEIRINグランプリ2021を単騎で走り優勝。脇本雄太は平塚競輪で開催されたKEIRINグランプリ2022で優勝、なおこの時に連係した古性優作は準優勝である。グランプリの経験値は平原康多、実績値は近畿コンビといったところだろうか。
過去2回の開催はいずれも近畿所属選手が優勝、バンクは「逃げ」決まりにくい
決戦の地となる静岡競輪では今回のグランプリ開催が3回目。初開催では三谷竜生が優勝しており、2回目の2021年では前述のとおり古性優作が優勝している。いずれも近畿地区所属の選手である。「二度あることは三度ある」になるのか、ならないのか。これも楽しみな要素である。 KEIRINグランプリは一発勝負であり、勝ち上がり戦を含めた蓄積データとはすんなり比較できない部分はあるが、直線が長めということもあり、捲り・差しが決まりやすく、逃げが決まりにくいといったバンク特徴はデータ傾向に出ている。1着の決まり手は「逃げ」が23%、「捲り」が36%、「差し」が41%といった状況である。 また今年、静岡競輪は本場開催を休止してリニューアル工事をしており、競走路も大規模改修が行われた。KEIRINグランプリシリーズ期間中の選手のバンクに対する所感コメントなどはできるだけキャッチして予想に役立てたいところだ。