渋幕、市川、栄東はどうなる?最終予想「首都圏中学入試2025」1月入試は開智と昭和学院のグループ校に勢い【男子受験生編1】
● 「23日以降」は芝工柏と千葉明徳 23日は、Dランクの芝浦工業大学柏[1回]が主役となる。24年に692人が受験、2.34倍だった。25年は英語を加えて5科入試も実施するが、志望者数を見ると、9月は1割増、10月は1割半増と人気を増している。25年は2倍台半ばまでハードルを上げるかもしれない。 24日は、24年にFランクの東海大学付属浦安[B]が212人で2.83倍、Eランクの昭和学院[アドバンストチャレンジ]が125人で6.94倍、やはりEランクの光英VERITAS[特待]が51人で3.92倍と、なかなか狭き門が並んでいる。志望者数を見ると、9月は2割弱減・微減・2割半減、10月は2割減・1割強増・2割減と明暗が分かれており、25年はそれぞれ2割台半ば・6倍台後半・3倍台半ばあたりを目指す展開となりそうだ。 25日は、埼玉で最も元気のいい男子校であるBランクの立教新座[1回]の日となる。24年の受験者数は1680人で2.41倍(23年2.1倍)と好調である。志望者数は9月も10月も微減で、25年は2.3倍台になる公算が強そうだ。 茨城のCランクである江戸川学園取手[2回東大]と[2回医学]は、24年に56人で3.29倍と90人で4.5倍だった。志望者数が9月は1割半減と6割半減、10月は4割減と7割減とさらに極端な状況になっており、25年にどうなるのか。両方とも3倍を割るというのが素直な解釈だが、24年は両者合わせて37人の合格者を出しており、この人数を確保するか否かで大きく左右されることになりそうだ。その点、Dランクの[2回難関大]は72人で1.38倍と穏やかな状況で、志望者数が9月4割半増から10月は1割強減と急速に緩和している点も踏まえれば、25年は相当に受けやすくて受かりやすい入試回となるだろう。 同じ茨城のEランクである茗溪学園[3回一般総合](24年は20日)は、9月は4割増と上昇、10月はAC入試が3割強減に対してMG入試が2.5倍増と爆上げで、情勢が混沌(こんとん)としてきた。24年に103人で6.44倍(23年3.89倍)と狭き門だったが、その内訳はACが54人・9倍、MGが49人・4.9倍であり、高倍率を避けたシフトともみられる。 Gランクの千葉明徳[35人・3回]は24年に35人・2.69倍だった。志望者数はごく少ないものの、9月は7.5倍増、10月は8.5倍増と注目されていることは間違いなさそうだ。