渋幕、市川、栄東はどうなる?最終予想「首都圏中学入試2025」1月入試は開智と昭和学院のグループ校に勢い【男子受験生編1】
● 渋幕と東邦は前年維持の状況 千葉の入試は、難関・上位校が入試日をずらしているので、多く併願できる。21日はBランクの東邦大学付属東邦[前期]が2024年に1339人と市川に次ぐ受験生を集め、2.07倍だった。志望者数は微増で、25年は前年並みとなりそうだ。実は12月1日にBランクの[推薦]入試を行っており、24年は男子314人・女子284人が受けて14.95倍という実に狭き門だった。25年は募集人員40人に対して、男女合わせて586人が受験、14.7倍で40人(男26人・女14人)の合格が確定した。女子の受験生と合格者数が減少している。 Fランクの千葉日本大学第一[1期]は、24年に454人受験で1.91倍だったが、志望者数が9月に1割半減だったものの、10月には微減まで持ち直しており、25年に大きく緩和することはなさそうだ。前哨戦となる同じFランクの12月1日[自己推薦](24年は[第一志望])は、9月に3割減、10月に2割弱減だったが、25年は男女合わせて216人が受験、2.57倍となった。24年に男子が129人受験で2.39倍だったことを考えると、志望者数動向が示すように緩和している。 麗澤[1回]は、Dランクの[AE]とEランクの[EE]に分かれるが、24年はそれぞれ179人・4.26倍と202人・3.37倍という具合に初回入試とは思えない高倍率となっている。志望者数は9月に4割増と1割減、10月に3割増と1割半減とさらに差が拡大している。25年は[AE]が5倍乗せ、[EE]が3倍強と明暗を分けることになりそうだ。 1月22日は、首都圏私立共学校の頂点であるAランクの渋谷教育学園幕張[一次]が行われる。24年は1377人が受験して2.71倍とかなりハードルが高かった。志望者数が9月の微減から10月には前年並みとなっており、回復した千葉入試の象徴的な存在でもある。この日は千葉御三家の一員で、敷地が隣接するCランクの昭和学院秀英[1回]が24年に616人受験で3.08倍となっている。9月は1割半増だったが、10月は微増に落ち着いており、25年も3倍は維持しそうだ。 Fランクの流通経済大学付属柏[1回]は97人で1.9倍だったが、9月に3割半増、10月に2割半増と増加基調を保っており、25年の2倍乗せは確実な情勢である。全ての入試回が上昇機運にある昭和学院の[適性検査型]は80人で4.44倍(23年2.21倍)と結構な人気なのだが、9月の1割増が10月には一転して4割減と落ち着かない。直前情勢の検討時に、また判断してみたい。