家のなかに分散して300万円を置いています。タンス預金ではなく「へそくり」なので問題にならないでしょうか?
家計のなかからコツコツとへそくりを貯めて、後に趣味や旅行に使うことを楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。銀行へ預け入れをせず自宅で保管していることから、家のなかで分散していても、へそくりとタンス預金の意味は同じです。 そこで、せっかく貯めたへそくりが相続などに影響する可能性があることも注意しておく必要があるでしょう。 本記事では、へそくりの金額をはじめ、へそくりをする人の割合、へそくりが贈与や相続に与える影響なども解説します。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
へそくりの平均額とへそくりをする人の割合
株式会社モデル百貨(長崎県佐世保市)が運営する「MoneyGeek」が、2023年7月27日~8月1日に20~50代の既婚男女5000人を対象とした「へそくりの総額や月々貯めている額、目的などの調査」によると、へそくりの平均額は155万7197円(男性:71万3376円、女性:144万2450円)とのことで、40代女性の平均額が最も高い219万3774円でした。 ・20代男性:79万2034円 ・20代女性:46万8027円 ・30代男性:65万4630円 ・30代女性:103万5824円 ・40代男性:120万4222円 ・40代女性:219万3774円 ・50代男性:202万617円 ・50代女性:207万2176円 なお、「へそくりをしている」と回答した人は、調査対象の35%とのことでした。へそくり率が、最も高いのは30代男性ですが、男女別・年代別で比較してみると割合に大きな差はないといえるでしょう。 ・20代男性:28% ・20代女性:30% ・30代男性:42% ・30代女性:38% ・40代男性:37% ・40代女性:40% ・50代男性:35% ・50代女性:40% へそくりの目的ですが、女性は「将来のため・老後の備え」「いざというときの備え」とするのに対し、男性は「趣味・遊興費のため」であると伝えています。女性は貯めるのが目的、男性は貯めたお金を使うのが目的というように回答が分かれていました。 ■へそくりとタンス預金の意味は同じ へそくりと同様の意味を持つのが、タンス預金です。一般的にタンス預金のほうが高額なイメージはありますが、へそくりやタンス預金に具体的な定義はありません。お金を銀行に預けず自宅の金庫やタンス、本棚や食器棚といった場所へ保管する点は共通するため、へそくり=タンス預金と解釈して問題ないでしょう。