【愛チャンピオンS】日本馬シンエンペラーは3着 坂井「悲観する内容ではない」 エコノミクスがV ディープ産駒オーギュストロダンが2着
「愛チャンピオンS・G1」(14日、レパーズタウン) 日本から参戦した4番人気のシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作)が、中団から直線半ばで外に持ち出すと、鞍上・坂井のアクションに応えて力強く伸びて3着に入った。勝ったのは、G1初挑戦となった2番人気の英国馬エコノミクス(牡3歳)。2着は連覇を狙ったディープインパクト産駒の1番人気愛国馬オーギュストロダン(牡4歳)だった。 坂井は「すごく厳しいレースでした。もちろん勝てなかったのはすごく悔しいですが、今回は一流の素晴らしいメンバーがそろっていました。決して悲観するような内容ではなかったと思います」と胸の内を明かす。「勝てなかったのは残念ですが、僕自身も成長していきたいと思いますし、次にいいレースが出来るように頑張りたいです」と気持ちを切り替えた。 矢作師は「予想通り、クールモア勢は4頭で、うちは1頭でしたから、厳しいレースになったと思います。日本が暑くてなかなか日本で状態を上げられなくて、フランスに来て徐々に上がってはきていたんですが、まだ7、8割の状態のなかで頑張ってくれたと思います」と愛馬をねぎらう。「勝ちに来ているんでね。悔しいのは確かですが、次に向けてはいいレースができたと思う部分もあります。うちの馬はダービー以来の休み明け。適性のある馬を連れてくれば十分通用するという手応えをつかめたのはあります」と収穫も口にした。 大目標は凱旋門賞・G1(10月6日・仏パリロンシャン)。師は「まずは馬の無事を確認してですが、中間2本の追い切りを予定しています。次、凱旋門賞勝てるようにスタッフ一同頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」と前を向いた。 シンエンペラーはシユーニ産駒の外国産馬で、全兄は20年凱旋門賞覇者のソットサス。次は、愛チャンピオンS4着からの臨戦で大一番を制した兄に続く兄弟制覇&日本競馬界の悲願達成を狙う。