54歳おひとりさま・きんの 築50年の団地をリノベしたら貯蓄が尽きた。老後資金問題解決のために編み出した<月12万円・プレ年金生活>とは?
2021年度の生命保険文化センターの調査によると、世帯主が65歳以降に必要と考える「夫婦の老後生活資金」は、年金を除いて月額約16万円だそうです。まもなく年金を受け取る方も、これからの方も、老後に向けてお金の不安は募りますよね。そんな老後を見据え始める50代直前に、母の介護のために新築マンションから築50年の団地に引っ越したというのがきんのさん。そのきんのさんいわく「お金のことが心配で眠れない夜が続きました」だそうで――。 【写真】きんのさんが月にいくら必要なのか、あらためて試算してみると… * * * * * * * ◆お金のことが心配で眠れない夜もありました お金について不安を強く感じたのは、離婚したときでした。当時、当座の生活費程度の貯蓄はあったものの、派遣社員の月給では食べるのが精一杯。 マンションから格安アパートへ引っ越し、学生時代のような6畳一間暮らしをしていました。 狭いキッチンと小さなお風呂はあったものの、質素な暮らしに不安は募るばかり。この先のお金のことが心配で眠れない夜が続きました。 そんなある夜、自分はなにが不安なのか思うままに書き出してみたら、心がスッキリしたんです。 不安を「見える化」したことで、「こうすれば案外大丈夫かも」と具体的に対処法を考えることができるように。 それを行動に移すことで少しずつ不安が減っていきました。その後、友人からの励ましのおかげもあって希望する会社の正社員となり、収入も大幅アップ。 1年経たずに駅近のUR賃貸に引っ越して、さらに数年後、貯めたお金で新築マンションを購入しました。
◆「大丈夫」を積み重ねていく ところが、マンション購入とその後の団地引っ越し&フルリノベーションで貯蓄の大部分を使い果たし、老後の資金が足りないことに50代で気がつく愚かな私……。 でも今度は立ち直りが早かった! あの6畳一間の夜に、不安から逃げるのではなく、向き合うことが不安解消につながるとわかったから。 老後の資金問題の解決策のひとつが、「月12万円のプレ年金生活」です。50代の今から月12万円の予算で暮らし、「大丈夫」を積み重ねていく。 家計の問題を早期発見し、予算内で豊かに暮らす知恵を絞り、不安を安心に変えていく作業です。まだ50代。 気力も体力もあるし、今動き出せば老後に向けてゆっくり準備を整えていけると考えました。年金生活の予習ができて貯蓄も順調に増えつつあり、始めてよかったと思っています。 私の12万円生活の全貌をお見せします。
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