心を癒やす言葉と絵 「丹波あじさい寺」観音寺の小籔住職 親娘で日めくり作る
丹波あじさい寺として知られる京都府福知山市観音寺、高野山真言宗・観音寺の小籔実英住職(73)は、花の詩画を載せた「心が元気になる日めくり」を作った。心を癒やす言葉と柔らかいタッチの絵を載せている。 同寺で開催の小籔住職による詩画展を見た人が、作品をほしいと申し出たため、詩画を載せた日めくりの製作を思い付き、2000年に第一弾を発行した。 これまで7点を作り、前回は16年に出した。小籔住職は、常に手帳をそばに置き、日々思い付いた文言を、その場で書き留めている。それらをまとめ、日めくりの日ごとに31の言葉が書かれている。 今回は、思いがすぐに伝わるように、より短くまとめた。「笑顔の数が幸せの数」「人生はころんだあとが大事」「口で負けて心で勝つ」など、ストレートに心に入ってくる言葉ばかり。「こうしなさい」や「こうあるべきだ」という文言は避けている。 絵は小籔住職の次女で、京都教育大学の美術領域を卒業した上田慶子さん(33)が担当。顔彩を使い、アジサイやタンポポ、キキョウなどの花を描いていて、淡い色調の絵が言葉を引き立たせている。 B5判、1冊1100円。観音寺やTSUTAYA AVIX福知山店、福島文進堂福知山駅南町店で扱っている。 小籔住職は「日めくりの言葉で心が楽になったと言ってくださる方もおられます。生きているうちはつらいこともあるかと思いますが、日めくりを読んで、上手に生きていくヒントにしてもらえればうれしい」と話している。