【脱白髪染めサロンとは?】白髪を「隠す」のではなく「生かして染めるサロン」! しかも元が白髪だったとは見えない、おしゃれな髪色に「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」
白髪お悩み歴15年のセトッチが、白髪対策の情報収集に奔走する連載。これまでの白髪を「隠す」という発想の白髪染めから、白髪を「生かす」という新しいコンセプトで、年間延べ1万人の白髪に向き合っている「Heart's 脱白髪染め専門サロン」を取材。その人気の秘密は、元が白髪ヘアとは思えないおゃれな仕上がりにあった。
なんと白髪が多いほどきれいに仕上がる!オリジナルの「染めテク」
セトッチ:この連載の担当となってからというもの、夜な夜な、よい白髪対策はないかとネットを検索しているというOurAge編集部のギリコさんが、あるときたどり着いたのが原宿にある「Heart’s 脱白髪染め専門サロン」でした。私もギリコさんにサロンのホームページを見せてもらい、そこにある「脱白髪染め」とか「白髪ぼかし」とはどういう施術なんだろうと興味を持ち、こうして二人で取材に訪れたわけですが、前回、代表の矢作さんの説明で「脱白髪染め」「白髪ぼかし」の内容がだんだんわかってきました。 白髪を黒く濃い色に染める一般的な「白髪染め」は行わず、ファッションカラーを使って好きな髪色を楽しみながら、新しく生えてくる白髪が目立たないようにするという染め方なんですね。
矢作:はい。「白髪だからこそ好きな色が楽しめる」という技術ですから、白髪が多ければ多いほどきれいに染まります。 セトッチ:つまり、白髪があることがアドバンテージになるということですよね。今まで白髪なんて厄介なものだと思っていたOurAge世代にとって、これほどうれしいことはありません。希望が湧いてきました! 矢作さんが、カウンセリング動画をアップしているインスタグラムは、フォロワーの数が2万6000人とのこと。
白髪に悩む女性がカットとカラーで素敵なスタイルに変身した動画がいっぱい上がっています。これ見ていたら、きっとみんな「私もこうなりたい」と思うでしょうね。
髪の悩みや希望の色・スタイルを、丁寧に尋ねるカウンセリング
ギリコ:それにしてもお客さんの髪質や髪悩みは、人によってさまざまですし、これまでにどんな白髪染めをどのくらいしてきたのかという〝履歴〟も、人によってまったく異なります。それに加えて、これからやりたいスタイル、なりたい髪色も違う。 矢作さんは、こんなに複雑な要素にどうやって対応しているのでしょうか? 矢作:まず徹底的なカウンセリングです。うちのお店の最大の強みは「カウンセリング」が充実していることだと思います。どんな髪色、スタイルにしたいのか、今までどんなヘアカラーをしてきたのかなどを、すごく時間をかけてお客さまにヒアリングします。 セトッチ:そのヒアリングは、お一人にどのくらい時間をかけますか? 矢作:新規のお客さまでしたら、施術前のカウンセリングだけでも20分以上はいろいろお話しさせていただきます。そしてそれで終わりではなく、施術を開始してからもさらに情報を引き出します。 例えば今までどんな髪悩みを持っていたのか、どんなライフスタイルなのか、好みの色は何、今後どんなイメージにしていきたいのかなど。 ヘアスタイルを作っていくうえでヒントになりそうなことをいろいろ伺っていきます。特にヘアカラーの履歴については、かなり詳しく教えていただくようにしています。どういう美容室に行って、どういう染め方をしたことがあるのかとか。来店2~3回目くらいまでは、このように施術中もずっと、なるべく髪に関する情報を引き出そうとして話をしていますね。 セトッチ:そういえばこのサロンはマンツーマンで施術をしている、ということでしたね。 矢作:はい。最初から最後まで、一人の担当者が施術します。 セトッチ:こんな色、こんなスタイルになりたいという見本として、画像を持ってきてもいいですか? 矢作:もちろんです。お客さまの好みを知るための情報はなんでも貴重です。とはいっても過去にしたヘアカラーの色が残っている場合など、今のお客さまの髪の状態によっては、その日すぐにご希望の色にはできないと判断することもあります。 そういう場合には、きちんと「できない」ということ、そしてなぜできないのかその理由をお伝えするようにしています。「できること」と「できないこと」をしっかり理解していただいたうえで、一緒に理想の髪を目指していきましょうというのが僕のスタンスです。 もともとヘアマニキュアやヘナをしているお客さまの場合なら、1回の施術ではお好みの色にできない場合もあります。その場合は施術前にそのことをお伝えするのですが、それもただ「ヘアマニキュアをされているのでできません」ではなくて、なぜできないのかを染毛のメカニズムから説明します。 セトッチ:メカニズムからというと? 矢作:髪が染まるとき、染毛剤がどのような働きをして髪が染まるのかということです。 「髪の毛の表面はキューティクルで覆われていて、ヘアカラーとは、染毛剤をつけることで、髪のキューティクルを一度開いて、中の黒い色素を抜いて新たに色を入れること。一方、ヘナやマニキュアは、キューティクルを開かず、キューティクルの表面にペンキのようにコーティングをするという方法。だから、表面がカラー剤でかっちりコーティングされていると、キューティクルをあけて、中に新しい色を入れることはできないです」という感じの説明ですね。
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