『育児とは育自なり』お寺の“ありがたい”提示版大賞 入選作のきっかけは「子の指摘」食卓ではっとした
高千穂住職「緊張しますね、人に見られると」 300年以上前に作られたというご本尊を前に筆を走らせること10分、書きあげた標語を寺の前の掲示板に貼りました。 ========================= ■『楽して生きず 楽しく生きる』 “お釈迦様は欲望のままに快楽に身を任せた生活を厳しく誡(いまし)められています。 楽して生きること=楽しく生きることではありません。 生きている以上、誰しも楽なことばかりではなく、時にはきつく辛いこともあるでしょう。しかし、そんな時だからこそ、その時その時の経験や出遇(あ)いに感謝し、一人一人が楽しく生き抜く道を見出していくことが、それを乗り越えることに繋がるのではないでしょうか。” (「浄土真宗本願寺派 光雲山 西照寺」HPから一部抜粋) ========================= 高千穂住職「仏教の教えに出会って欲しいという思いで、その入り口になるかなと。また、見た方の心に何か少しでも残ればいいなと」 ■掲示板がつなぐ“縁” 高千穂住職の思いは、地域の人たちにしっかりと届いているようです。 近くに住む人たち「気付かされることが多い。いつも気にかけて見るようになっていますね」 「毎月(掲示板が)楽しみで、今度はなにかな?と。考えさせられるというか、すごい言葉が書いてあるなと思います」 高千穂さんはこの掲示板がきっかけになる「縁」を大切にしていきたいと話します。 高千穂住職「いろいろな人たちにこの掲示板の言葉を通して、お寺を身近に感じてもらったり仏教の教えに触れていただいたり、そんなご縁になればと思います」 ■過去の掲示板 一部紹介! 西照寺では月に1度掲示板を書き換えていますが、過去にはこのような言葉も貼られていました。 『余生ではなく与生』 『「酔ってた」と自覚したのは醒めたとき』 『「あいにくの雨」「めぐみの雨」 こちらの都合で変わります』 『今日が大事』 地域の人たちや檀家にも好評ということで、年度ごとに解説付きで冊子にまとめて配布しているほか、最新の掲示板は寺のホームページでも見ることができます。
熊本放送