名古屋グランパス、ミスから流れ失い3連敗で6戦連続未勝利 試合後、サポーターからの励ましに稲垣「結果で応えなければいけない」
◇30日 J1第21節 C大阪2―1名古屋(ヨドコウ桜スタジアム) 名古屋グランパスは1点差で敗れ、22日の東京V戦(味スタ)から3連敗となった。 またもや、手痛いミスで流れを失った。前半26分。DF河昌来(ハ・チャンレ)が敵陣から蹴り込まれたロングボールの目測を誤った。「自分の予測ミス、判断ミスでボールが頭を越えてしまった。いい準備ができなかった」。そのままC大阪のレオセアラに持ち込まれると、リーグトップ15点目を流し込まれた。 長谷川健太監督は、それまで好機をつくれていた攻撃が先制被弾後に止まったと分析。「ミスで取られた後も気落ちせずに前を向いて声を出していかないと、いつまでたってもこういう試合が続いてしまう」とチームの課題を語った。 後半20分には途中出場したMF吉田が最終ラインでカピシャーバにボールを奪われ、クロスを上げられて0―2に。2試合連続の失点に絡むミスで、出場わずか8分で退いた。FW榊原、パトリックらの奮戦で押し込んだのも、MF久保が1点を返したのも再びミスが絡んで追加点を奪われた後。MF稲垣は「いろんな要素があってそうなったと思うけど、それじゃ遅くて。失点して、後半取らないといけないからエンジンがかかってくる、では上位には行けない」と厳しい口調で断じた。 3連敗に加えて、6戦連続未勝利。普通ならブーイングが飛んでもおかしくないゴール裏で、サポーターたちは意見を集約。代表者がその思いを直接伝えた。稲垣は「これだけ一緒に戦ってくれている仲間はいるんだというのも再確認できたと思う」と振り返り、こう言葉を続けた。 「プロとして結果で応えなければいけない。俺らがそれをピッチ上で表現してここからはい上がり、結束を深めてグランパスというクラブをつくりたい」と稲垣。長いトンネルだが、歩を前へ進めるしかない。
中日スポーツ