【鈴木優磨不在の鹿島が突き付けられた現実(2)】佐野海舟移籍で選手層アップは必須――夏場以降、いかにして首位・町田を追走していくのか
6月は結局、1勝3分1敗と思うように勝ち点を積み上げられなかった2位・鹿島アントラーズ。町田も2勝2分1敗と足踏みしたことで、まだ首位を捉えられる位置にはいるものの、自分たちの戦いを突き詰めていかなければ、2016年以来のJ1タイトルには手が届かないだろう。 ■【画像】「可愛すぎて無理 尊すぎる」と話題の、J1鹿島・柴崎岳の妻・真野恵里菜が早速購入の「新・鹿島グッズ」■ 7月はコンサドーレ札幌、横浜F・マリノス、FC東京との3試合が控えているが、このタイミングで佐野海舟のドイツ1部・マインツ移籍が本決まりになる見通しで、1日にはチームを離脱が発表された。ゆえに、ボランチのテコ入れに可及的速やかに着手しなければならない。ご存じの通り、今季は知念慶のコンバートによってここまで何とかバランスを保ってきたが、彼1人では足りないのだ。 30日のヴィッセル神戸戦では1-3になった後半20分から出てきたキャプテン・柴崎岳が右サイドを駆け上がる濃野公人目がけて一発で決定機になるロングパスを出したが、ああいう仕事ができるのはやはり彼だ。 ランコ・ポポヴィッチ監督は守備強度や推進力を重んじるため、ケガから復帰して1か月が経つ柴崎の先発起用を躊躇している様子が見受けられるが、ここからはそれも考えていく必要もありそうだ。
■夏場に懸念されるフル稼働
神戸戦で直面した「鈴木優磨依存」に関しても、解決策を見出していかなければならないだろう。札幌戦から彼は復帰するものの、夏場の厳しい環境下ではつねにフル稼働できるとは限らない。 そこで、チャヴリッチが最前線に陣取る機会も増えるだろうが、神戸戦のようにライン間をうまく使った攻めを仕掛けられなければ、同じ轍を踏むことにもなりかねない。これから対峙する相手も神戸の戦い方を分析・研究し、鹿島用にアレンジしてくる可能性もあるだけに、もっとブラッシュアップすべきだろう。 2列目に関しても、今は師岡柊生、名古新太郎、仲間隼斗という組み合わせが基本になっているものの、彼らがその役割を十分にこなせないのなら、違った選手の起用も模索していくべきなのかもしれない。神戸戦でいい仕事を見せた樋口雄太の抜擢も一案かもしれない。とにかく今の鹿島は2列目の得点力が低すぎる。そこも含め、改善していくことが、後半戦の浮上のポイントになるはずだ。
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