終盤に落とし穴 馬場咲希は前年と同じ2日目後退も“圏内”で耐えた
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 2日目(6日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71) 【画像】1年前も伸びやかだった 上がり3ホールが悔しくて仕方がない。2バーディ、1ボギーとして迎えた後半16番から2連続ボギー。最終18番(パー5)、5mのバーディパットも決められなかった。馬場咲希は「きょうも(スコアを)伸ばして終わりたいと思っていたのが、落としてしまって残念です」とため息をついた。
コースに降りる霜を警戒し、前日のうちに開始時刻を2時間遅らせたこの日の寒さはやはり厳しかった。午前6時の時点で気温1℃。北風が吹き、「朝の練習場の寒さも結構すごくて、難しかった」と序盤は体を動かすのに必死だった。
相手はより難度の高いフォールズコース。パー設定に対する平均スコアは「+0.855」のクロッシングコースに対し、「+1.787」を誇った。馬場は忍耐強くホールを進め、後半13番(パー3)、14番、15番と2m前後のパットをしぶとく決めていただけに、終盤の不出来が口惜しい。 17番ではバーディパットがカップ奥のスロープを転がり落ち、返しに10m近く残して3パット。「きのうもそう(同じような展開)だったので、パーで耐えて、バーディがくればいいな…と思っていたんですけど、ボギーが2連続で来ちゃったので。最後はバーディで…と思ったのもダメだった」。抱えた思いが表情ににじみ出た。
2バーディ、3ボギーの「72」。初日の17位から後退したが、1アンダー23位は依然として来季出場資格の獲得圏内(5日目終了時の25位タイまで)にいる。予選会に初挑戦した昨年は初日を13位で滑り出し、2日目にこのフォールズコースをバーディなしの「74」として67位に後退した。最終順位は5アンダー62位(昨年は6日間108ホール競技)で、レギュラーツアーの出場はかなわず、プロ初年度の主戦場は下部エプソンツアーになった。 「正直、去年のことは覚えていなくて、悪いことは忘れていいと思う」と2回目の今年は新たな気持ちでいる。全選手が2コースを2回ずつプレーする予選ラウンドは続き、3日目も同じフォールズコースでのラウンドが待つ。「あしたは少し暖かくなると思う。良いスコアで回れるようにしたいです」と、また前を見た。(アラバマ州モービル/桂川洋一)