カカオショック対応 ブルボンは「アルフォートミニ」のコーナー化を提案 熱視線浴びる「プレッツェルショコラ」は配荷拡大
菓子売場は今後、カカオ豆が歴史的に高騰しているカカオショックによりチョコレートカテゴリを中心に難局を迎えることが予想される。 こうした状況を踏まえた菓子売場活性化策の1つとして、ブルボンは「アルフォートミニ」のコーナー化を提案している。 8月9日、商品・営業戦略発表会に臨んだ井手規秀常務取締役執行役員開発開拓本部本部長は「チョコレートの供給問題が来春に向けて起こることが予想される中で、チョコレート菓子規格の商品や準チョコレート規格の商品を提案していく。そのような規格でもともと展開している『アルフォートミニ』を拡充していくことが重要」との見方を示す。 この考えのもと「アルフォートミニ」では売上拡大に向けて5品でのコーナー化を提案していく。 某企業のPOSデータを引き「『アルフォートミニ』5品をコーナー化することでトータルの売上と『アルフォートミニ』単品の売上がともに伸長することが分かった」という。 商品そのものにも磨きをかける。 10月1日に、昨秋発売開始したサブレ生地の「アルフォートミニチョコレートサブレ」をリニューアル発売。専門店のサブレの味を志向し、サブレ生地の“サクほろ”食感を強化したほか、チョコレートの中のカカオマスを増量した。この増量により、カカオマスのほどよい苦みでチョコレートの甘ったるさを低減。後引く味わいで連食性を向上させた。
ビスケットとチョコレートのブルボンの強みを活かした商品として「プレッツェルショコラ」の配荷拡大にも取り組む。 同商品は、米粉を配合し高アルカリ処理製法でカリっと香ばしく焼き上げたプレッツェル。3月にリニューアル発売された。 リニューアルでは、油脂を減らして堅焼きにしてプレッツェル生地の“カリっと”感をアップ。味のバランスも見直し、チョコレートの乳感を抑えて生地感と連食性を高めた。 「昨年のテレビ番組の放映で一気に売れるようになり、一過性で終わらず継続的に売れている。今後は配荷を広げながら展開していく」という。 そのほか「ひとくちルマンド」は昨年、パッケージを昨年大幅にリニューアルしたところ、10~30代の新規顧客層を獲得して好調に推移。 新規顧客のさらなる獲得を図るべく、10月8日には同シリーズから「ひとくちルマンドいちごタルト味」を新発売。 同商品は、ザクザク食感のコーンフレークと、さわやかな酸味と甘さを持つフリーズドライいちごを加えて、いちごタルトの食感を表現。その上で、表面をいちごとホワイトの2種のクリームでコーティングして、まろやかな味わいに仕立てられている。