【阪神】打撃不振に悩んだ中野拓夢 初のダウン査定も来季へ覚悟「キャリアハイの数字を、盗塁王も」
阪神・中野拓夢内野手が6日に兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円減の年俸1億4500万円でサイン。ルーキーイヤーからレギュラーの座を掴み、順調にプロとしてのキャリアを積み重ねてきた虎の背番号51にとって、プロ4年目を終えた今オフは初のダウン査定。春先から続いた打撃不振から最後まで抜け出せなかった1年間の苦悩を赤裸々に語った。 全143試合に出場するもキャリアワーストの打率2割3分2厘。3割到達を目指し、「打球速度を上げるため強く振ることを意識した」打撃改造が裏目に出てしまい「よくない方向にいってしまった」と中野本人は振り返る。打率0割台のドン底状態だったオープン戦時点では「戻そうと思えばいつでも戻せるので」と余裕を見せていたが、現実は思い通りにいかなかった。 「体に染みついたものが戻らなかった。自分の考えとしては戻るかなと思っていたのですが、考えは戻っても体は戻らなかった。オープン戦の結果を踏まえて、『シーズンに入るまでには戻さなきゃいけないな』と思っていたのですが、実際に開幕してからも取り戻せなかった」 シーズン終了後の秋季安芸キャンプでは「試行錯誤しながら、トップの位置を変えた。自分としてもしっくりくるようになった」とのこと。「あまり強く振ることを考えず、コンタクト率を上げることを考えながらコンパクトに振ることを心がけている」と手応えを語った。 選手会長として、虎打線の中核として連覇を逃した責任は重々自覚している。「個人としてはキャリアハイの数字を。盗塁王のタイトルも取り戻したい。来季は球団創設90周年なのでリーグ優勝と日本一を奪還してファンの皆様に喜んでもらいたい」と来季への抱負を口にした。
東スポWEB