【リーグワン】コベルコ神戸スティーラーズ、ホスト開幕戦で今季初勝利。横浜キヤノンイーグルスを破る。
■NTTリーグワンD1第2節・12月29日@ノエビアスタジアム神戸(兵庫) 【神戸S 36-18 横浜E】 互いに開幕節を落として迎えた第2節。今季初勝利を掴んだのはコベルコ神戸スティーラーズだった。 リーグワン創設以来クラブ最多となる1万5292人をノエビアスタジアム神戸に集めたホスト開幕戦。昨季4位の横浜キヤノンイーグルスを36-18で破った。 勝因となったのは堅いディフェンス。相手よりも3倍以上多い19回のペナルティを犯し、シンビンを2度もらいながら、失トライを3本に抑えた。 デイブ・レニーHCは「ペナルティーの部分は成長しなければいけないが、今日は特にディフェンスでの接点で優位に立つことができた」と評価した。 ディフェンスを起点としたスコアは、先制トライから見られた。 試合開始のキックオフからプレッシャーをかけ、LOブロディ・レタリックのタックルとCTBマイケル・リトルのジャッカルでターンオーバー。モールを押し込み、開始1分足らずでゴールラインを越えた。 5-3で迎えた19分には相手のパスミスを拾い、CTBリトルがビッグゲインを勝ち取る。最後はWTBアタアタ・モエアキオラがインゴールに入った。 勝利をグッと近づけたのは以降の5分間だ。22分には自陣深くから攻め立て、ノーホイッスルトライを挙げた。 SO李承信がWTBモエアキオラにキックパスを通し、素早いリサイクルでLOジェラード・カウリートゥイオティが中央突破、CTBラファエレ ティモシーがゴールラインを割った。 さらにその3分後には、自陣ゴール前でFLティエナン・コストリーが相手の懐からボールをさらい、すぐさまアタックを展開する。WTB松永貫汰が南アフリカ代表CTB、ジェシー・クリエルを振り切る独走トライで24-3とリードを広げた。 イーグルスの沢木敬介監督は「ああいう形でクオリティーの低いスタートを切ると、どうしてもゲームプランがぐちゃぐちゃになる。開幕から2試合は自分たちから崩れてしまった」と悔やんだ。 8-24で迎えた後半は、前半に引き続きスクラムで優位に立ってWTBヴィリアメ・タカヤワが2トライを挙げるも、トライの後にスコアを許し、追撃は届かなかった。 スティーラーズは終盤まで集中力を切らさず、LOソセフォ・ファカタヴァ、WTB山下楽平らリザーブメンバーの好守も光った。