なすなかにし那須(43)が発症・緊急手術をした 「脳梗塞」の前兆・予防法を医師が解説!
お笑いコンビ「なすなかにし」那須晃行さん(43)が今月12日に脳梗塞を発症、緊急のカテーテル手術を受けたと所属事務所である松竹芸能の公式サイトが発表しました。現在は回復に向けて入院治療を受けており、当面は治療に専念するため休養するとのことです。 なすなかにし・那須さんが発症した「脳梗塞」の前兆となる症状や予防法、何科へ受診すべきかなどをMedical DOC監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。 ※この記事はMedical DOCにて【「脳梗塞の前兆となる4つの初期症状」はご存知ですか?予防法も医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「脳梗塞」とは?
脳梗塞とは、脳の血管が何らかの原因で突然詰まる症状です。血管が詰まると血液が流れなくなり、血管の先にある脳神経細胞が死んでしまいます。 脳梗塞が起こってから数時間以内に脳細胞は死滅します。いちど死滅した脳細胞は再生しません。放置すると命を落とす、重度の後遺症を起こして寝たきりになる、仕事や生活に大きな障害が出るなど深刻な症状を引き起こします。脳梗塞は、病院での応急処置が早期であればあるほど回復の可能性が上がります。脳梗塞の症状が現れたら、その場で救急車を要請しましょう。 脳梗塞であっても、前兆があってから4.5時間以内なら血栓を溶かす薬を使い、回復を図ることができます。脳梗塞を起こしても無事に生還できるかは、まさに「時間勝負」。前兆の症状を知り、適切な処置をすれば、後遺症を残さず復帰できる可能性があります。 「脳梗塞の前兆らしき症状が出たら、一分一秒でも早く救急車を呼ぶ」という意識を持ちましょう。 脳梗塞を疑う症状があらわれても、数分~1時間ほどで回復することがあります。「一過性脳虚血発作」という状態で、一時的に脳の血管が詰まることで起こります。一過性脳虚血発作が発症したら、約2割の確率で脳梗塞が起こるリスクがあります。短時間で再発することも多いため、たとえ回復したと感じても、ただちに脳神経外科、脳神経内科を受診しましょう。