日常とかけ離れた宇宙を感じる神秘体験! 手軽に始められる「天体観測」の楽しみ方とは
空き時間があればスマホを見つめる毎日で、星空を見上げたのは記憶の彼方…… という方も多いのではないでしょうか? 今回は天体観測をより楽しむための時間・季節・場所選びをご紹介します。 【写真】天体観測の楽しみ方をチェックする(全6枚)
天体観測におすすめの季節と時間帯
天体観測をする季節として最適なのは、秋~冬。湿度が低く空気が澄んでいるため星がクッキリ見えやすく、日没が早いので夏場よりも長い時間、夜空の観測を楽しめます。逆に夏は空気中の水蒸気が多いため少しかすんで見えますが、天候や気温的には観測しやすいという利点も。 時間帯的には、深夜0~1時以降など、街灯りが減ってくるタイミングがベスト。日の入と日の出前の1時間半ほどは、日が出ていなくても空が明るい「天文薄明」という時間帯なので避けた方がよいでしょう。また、満月に近くなると月明かりで星が見えにくくなるので、星の観測をするのであれば新月に近い時期がベターです。
場所選びは「暗い」「視界が広い」ところをチョイス
天体観測をする場所も重要ですよね。場所の条件としては、「空が暗い」「視界が広い」ことがポイント。例えば公園・海岸・河川敷などの見晴らしの良い場所や、マンションの屋上など、街灯りが視界より低くなる場所も良いでしょう。 建物や灯りの少ない標高の高い山の上は、空気も澄みやすくベストスポット。もし手近なところで天体観測を楽しみたいときは、眺める方角に大都市などがなく、民家や自動販売機などから距離を置いた場所があれば、直接目に入る光を減らせます。
天体観測をより楽しむためのグッズやコツをご紹介
より星空を楽しむためには、星座早見表や方角を調べるコンパスは必須です。夏の大三角や冬のダイヤモンド、夏~冬まで見られる天の川などを、早見表とコンパスを使ってぜひ見つけてみてください。また、流星が多く見られる時期で星がよく見える場所なら、1時間ほどで数個~十数個の流星を見つけられることもあります。 星空は肉眼でも十分楽しめますが、初心者でも扱いやすい倍率6~10倍の双眼鏡があると便利です。また、遅い時間帯や屋外となるため、季節に合わせた対策も必要。秋~冬の天体観測では、手足の先まで考慮した防寒具やカイロを準備して十分な寒さ対策をしましょう。逆に夏は虫除けスプレーを塗布しておくと快適です。 夜空を見上げるだけで、いつでもどこでも楽しめる天体観測。日常と離れ宇宙を感じる神秘体験で、リラックス効果も期待できますよね。星空を通して、雄大な宇宙と時間の広がりを体感してみませんか!
野中陽平