実行犯は「闇バイト」! 年末年始に急増する"名指し電話詐欺"の最新手口と対策
非通知で「オレオレ」と語り、ターゲットは高齢者というイメージだった電話詐欺。今は闇バイトが増えた影響もあり、若者でも引っかかりそうな手で迫ってくるという。その手口と対策をあらためて聞いてみた! 【写真】偽の逮捕状が使われるケースも * * * ■携帯電話に番号通知でかかってきた! ここ週プレ編集部に悩める者がいた。―41歳、男性、会社員。 「先日、080から始まる知らない番号からの着信を取ったところ『警視庁捜査2課の○○です。×山△男(自分の本名フルネーム)さんの電話ですか』とかかってきました。 警視庁というフレーズや、なぜ俺のフルネームを知っている!?とドキドキしながら、『そうです』と答えると、『新潟県警での捜査であなたの名前が挙がっています』と言われ、このあたりで冷静に『なぜ新潟?』となり、いぶかしげに『はい?』と答えたところ、ガチャッと向こうから電話を切られてしまいました。 調べてみると今はやっている電話詐欺の手口のようですが、なぜ俺に? そしてフルネームまでバレていることにモヤモヤしています。電話詐欺の最新の手口や対策を教えてください」 この相談に答えてくれたのは、ノンフィクション作家で犯罪ジャーナリストの石原行雄氏と、元特殊詐欺主犯として逮捕服役、現在は犯罪撲滅活動家のフナイム氏。 ――電話詐欺=高齢者宅を狙うものというイメージがありましたが、今は携帯電話にかけるものも増えているのでしょうか? フナイム 警察官を騙(かた)る詐欺は昔からある手口で、確かに以前は高齢者の自宅を狙って電話をかけていました。ですが、今は個人のスマホに電話をかける手口に変わってきています。 個人のスマホの番号などの情報はさまざまなところで売買されており、簡単に入手でき、なおかつ圧倒的にリストの母数も多いため、詐欺に引っかかる可能性のある人が増加します。今後も増えていくと考えられます。 石原 電話詐欺はコスパやタイパがいいんです。口座振り込みやレターパックでの現金送付をさせることができれば、電話一本で済む。 高齢者向けのオレオレ詐欺のような劇場型詐欺は息子役、被害者役、警察役など何人もの役が必要なものもありますが、警察からの電話のパターンはひとりで済ませられる可能性もありますので。 ――最近はやっている闇バイトと関係あるのでしょうか?