春から夏にかけての天文ショーとは
■リニア(209P)彗星、パンスターズ(2012 K1)彗星 次に彗星。流星群を生む、当のリニア(209P)彗星も5月29日に、地球(の中心)から822万7,800キロメートルまで接近する。これは地球から月までの約20倍の距離で、彗星としては歴史上8番目に地球に近い。同彗星は04年2月に発見された周期5.1年の小型彗星で、米国の「リンカーン地球近傍小惑星探査」 (LINEAR)で発見された一連の「リニア彗星」の1個だ。ただし光度は低く、高速で通り過ぎるので、肉眼での観測は難しいという。 12年5月に発見された「パンスターズ彗星」(C/2012 K1)は14年8月27日に太陽に最接近する「近日点」を通過し、9月から10月にかけて5等級まで明るくなると予想されるので、 双眼鏡で観察できるかもしれない。 (企画NONO)