パネライを代表する「ルミノール」新作は高硬度のセラミック製! オールブラックで魅せる美学とは
●複雑なプロセスで生まれる高硬度のセラミック
1860年、フィレンツェにて創業したパネライはイタリア海軍とも深い繋がりを持ち、今回の「ルミノール」もそうした歴史的背景の中で、長らく門外不出の時計として扱われてきたブランドを象徴するコレクション。 【画像】オールブラックがカッコいい!パネライ新作を画像で見る(9枚) この度発表された新たな「ルミノール」は、オールブラックのカラーリングとミニマルなデザインで控えめなエレガンスを発揮する「ルミノール GMT パワーリザーブ セラミカ」。
多くのモデルでステンレススチール製のケースを採用している「ルミノール」ですが、今作では「セラミカ」という名の通り、44mmのケースとブレスレットにセラミック素材を採用。 このパネライのセラミックは、ハイテクノロジーの酸化ジルコニウム粉末(ZrO2)をベースに、射出成形、ダイヤモンドホイール研削を経て、仕上げに表面へサンドブラスト加工を施すという手の込んだプロセスを経て作られたもの。 こうしてステンレススチールの5倍もの硬度と、腐食やキズ、高温にも強いセラミックが生み出され、確かな信頼を持って扱える堅牢なタイムピースが完成。 ケース、ブレスレットともにセラミックであるという統一感に加えて、ダイヤルまでもブラックとなったオールブラックによるミニマルなデザインはまさに「Less is More(少ないことは豊かなこと)」の哲学を体現しているよう。 搭載されるムーブメントは自動巻きメカニカル P.9012キャリバー。ウォッチ全体は控えめな表現ですが、ダイヤルを見れば、スモールセコンド、GMT針、デイト表示、約72時間という性能を確認できるパワーリザーブインジケーターが盛り込まれ、時計好きを必ずや満足させるはず。 このパワーリザーブインジケーターの下には、イタリア語で「時間」を意味する「Ore」の文字が刻まれ、さりげなくイタリアらしい雰囲気も醸し出しています。 これらのインデックスと針はスーパールミノバX1にてグリーンとブルーで発光し、暗所でも確かな視認性を発揮。 防水性能は10気圧という表示ですが、それよりもさらに25%高い圧力をかけた品質テストを経ており、こうしたエピソードからもパネライのモノ作りへ強いこだわりを感じとることができます。 そして、リュウズにはブランドのアイコンとなっているパネライ特許のリュウズプロテクターが装備され、堅牢性への絶大な安心感を与えるとともに、パネライらしい個性を発揮。 表現方法はミニマルですが、オールブラック×セラミックという個性によりかえって強い存在感を放つ「ルミノール」新作にぜひ注目を。 ●製品仕様 「ルミノール GMT パワーリザーブ セラミカ」 ・価格(消費税込):289万3000円 ・ムーブメント:自動巻きメカニカル P.9012キャリバー、13¾リーニュ、厚さ6mm、31石、グリュシデュール®テンプ、振動数28,800 回/時、インカブロック®耐震装置、2バレル、セコンドリセッ ト、構成部品231個 ・機能:時、分、スモールセコンド、日付、GMT、パワーリザーブ表示 ・パワーリザーブ:3日間 ・ケース:44mm、厚さ14.67mm、サンドブラスト加工ブラックセラ ミック、ベゼル、チタンDLCスクリューケースバック ・ダイアル:マットブラック、サンドイッチダイヤル、グレーのスーパールミノバX1 ・ストラップ:セラミックブレスレット ・防水:10気圧(~100m)
VAGUE編集部