「コクヨの役員だったらGPTで何する?」で語られた活用アイデアとは?
第二部 社外ゲストが、経営者目線でコクヨに提案!
成果発表会後に行われたパネルディスカッションのテーマは、「コクヨの役員だったらGPT(Generative Pre-trained Transformer)で何する?」だ。 パネリスト ・富士通株式会社 執行役員 EVP CDXO、CIO 福田譲氏 ・トラスコ中山株式会社 取締役 経営管理本部 本部長 兼 デジタル戦略本部 本部長 兼 オレンジブック本部 本部長 数見篤氏 ・日本経済新聞社 プラットフォーム推進室 マーケティング&グロースG部長 小林秀次氏 ・J.フロント リテイリング株式会社 執行役常務 デジタル戦略統括部長 兼 株式会社大丸松坂屋百貨店 取締役 林直孝氏 ・東京大学大学院 教授 田中謙司氏 ・コクヨ株式会社 Executive Adviser of AI strategy、株式会社カウネット 社外取締役 野口竜司氏 モデレーター ・コクヨ株式会社 執行役員 ビジネスサプライ事業本部長、株式会社カウネット 代表取締役社長 宮澤典友氏 パネリストから出されたアイデアのうち、当日の参加者からの人気投票で上位だったものが次の3つだった。 ・俺の/私のラグノート ・会議AI ・式神AI
新製品発売⁉ 「俺の/私のラグノート」
「コクヨの役員だったら新製品を出したい」と語る富士通の福田氏の提案は、個人の外部記憶脳として使える「ラグ(RAG:Retrieval-Augmented Generation)ノート」。参加者による人気投票で1位となったアイデアだ。 以前に読んだ本の内容、恩師から聞いた言葉など、ふと思い出そうとしても思い出せない経験は誰にでもあるだろう。そうした気になったことをアプリ「ラグノート」に書いておくことで、いつでも思い出せる仕組みをつくったらおもしろいのではないか、というものだ。 ただし、このアプリには弱点があるという。もはや自分では何も覚えようとしなくなることだ。そこで、「たまには穴あき問題などでリマインドしてくれる機能があると、人間とAIとが共生する文具になると思います」と学習機能も付加価値として提案した。 「勉強・学習の定義を変えていけるポジションにいらっしゃるのがコクヨさん。ラグノートはベストセラーになると思いますので、ぜひ製品化をお願いします!」と福田氏。笑顔で製品化をアピールしていた。