「1日1回笑う」「写真を撮る時はカニのポーズ」「大声で川口が大好きだと叫ぶ」…こんなにある全国の「ご当地条例」
市民の健康を推進してきた神奈川県大和市は、「70歳代を高齢者と言わない都市宣言」をしています。もともと大和市では「60歳代を高齢者と言わない都市宣言」をしていましたが、「人生100年時代」を迎えるにあたり、新たに宣言しています。大和市は「認知症1万人時代条例」も制定しており、認知症の人が地域で尊厳を保ちながら、人々と共生することを掲げています。 また、地域の歴史を感じさせる条例もあります。京都府福知山市には「福知山市鬼文化研究所条例」が制定されています。酒呑童子などの鬼伝説がある福知山市は、「鬼のまち」を標榜しています。そうした中、この条例では、鬼文化の調査や個性ある地域文化の創造を目的とした、鬼文化研究所の設置を定めています。 パリオリンピックの卓球日本代表で、女子団体で銀メダルを獲得した早田ひな選手が最近、、「鹿児島の特攻資料館」について語って注目を集めました。特攻隊に関する施設があるまちの一つが、鹿児島県南九州市です。市内には「知覧特攻平和会館」があり、南九州市は特攻という人類史上ない作戦によって多くの若者の命が失われた歴史を忘れないよう、「平和を語り継ぐ都市宣言」をしています。
●憲法92条にある「地方自治の本旨」
地方自治体のユニークな条例はまだまだあります。一見、好き勝手に設置されているように見えますが、地方自治体が設置する条例は、日本国憲法92条によって、「地方自治の本旨」に基づかなければならないこととされています。この機会に、地元や自分の暮らすまちの条例に目を通してみるのはいかがでしょうか?