ピムコ、資産担保型プライベートレンディング戦略に20億ドルを調達
(ブルームバーグ): 債券大手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、スペシャルティーファイナンス戦略のために20億ドル(約3000億円)を調達した。同事業はプライベートレンディングへの参入における重要な柱になる。
ピムコは、債券運用会社としてのルーツを超えて事業を拡大する中で、近年オルタナティブ事業を拡大している。これには、金融資産や実物資産を担保とするスペシャルティーファイナンス戦略(資産担保金融とも呼ばれる)も含まれる。
事情に詳しい人物によると、ポートフォリオマネージャーのハリン・デシルバ氏、クリストファー・クラウス氏、ジェーソン・スタイナー氏が主導する資産担保金融戦略は、最新の資金調達分を含め約27億ドルを運用している。
ピムコはここ1年、増え続けるプライベートクレジット会社の中で優位に立つため、またプライベートクレジットのより利回りの高い分野への投資家の需要に応えるために、より特注的なタイプの融資を売り込んでいる。
また、オルタナティブ事業拡大の一環として資産負債管理を手掛けたり、伝統的なダイレクトレンディング(直接融資)などプライベートクレジット市場の一角で苦境に立った貸し手からローン債権を買い取る用意もある。
原題:Pimco Raises $2 Billion for Asset-Based Private Lending Strategy(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Laura Benitez, Silla Brush