辛勝で16強「テニスは面白い」 メドベージェフ 世界36位に逆転勝ち<男子テニス>
ロレックス・上海・マスターズ
男子テニスのロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)は6日、シングルス3回戦が行われ、第5シードのD・メドベージェフが第29シードのM・アルナルディを5-7, 6-4, 6-4の逆転で下し、5年ぶり2度目のベスト16進出を果たした。 【綿貫陽介、シナー、ジョコビッチら 上海マスターズ組合せ】 28歳で世界ランク5位のメドベージェフが同大会に出場するのは2年連続5度目。2019年には優勝を飾っている。今大会は初戦の2回戦で同88位のT・セイボスワイルド(ブラジル)を下し3回戦に駒を進めた。 世界ランク36位のアルナルディとの顔合わせとなった3回戦の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた終盤の第12ゲームでメドベージェフはこのセット2度目のブレークを許し先行される。 続く第2セット、メドベージェフは第1ゲームでブレークを果たすも第2ゲームでブレークバックを許す。それでも第7ゲームでブレークポイントを握ると、最後は相手のボレーミスを誘い再びリードし1セットオールに追いつく。 ファイナルセット、メドベージェフはファーストサービス時に75パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えずキープを続ける。リターンゲームではチャンスを掴めずにいたものの、終盤の第9ゲームでフォアハンドのパッシングショットを決め値千金のブレークに成功。このリードを守り2時間44分で接戦を取り切った。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにメドベージェフのコメントを掲載している。 「とても厳しい試合で、とても接戦だった」 「テニスの面白いところはこれだ。第1セットではおそらく僕の方が優れていて、チャンスも多かった。でも取ることができず、セットの終わりには悪いプレーをした」 「他のセットは、もっと接戦だったと思う。彼の方が優勢だった瞬間もあったかもしれないが、だからこそテニスは面白いんだ。予想外に勝ったり、勝つと思っていたのに負けたりすることもある。2日後(4回戦)にまたここに来れるのがうれしい」 勝利したメドベージェフは4回戦で第10シードのS・チチパス(ギリシャ)と世界ランク74位のA・ミュレール(フランス)の勝者と対戦する。
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