No.1筋肉男2024は誰の手に? 木澤か?嶋田か?はたまた新星の上位斬りなるか?
明日10月6日、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の「第70回日本男子ボディビル選手権大会」が大阪・国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)にて開催される。言わずと知れた、ボディビルの日本一決定戦だ。 【フォト】昨年の日本男子ボディビル選手権上位12人を写真で振り返る 既報の通り、3連覇中の相澤隼人は今年は欠場。昨年までは頭一つ抜けた感も見せていた一方で2位以下に大きな差は見られず、今年の優勝を予想するのは非常に困難だと言えるだろう。 昨年2位の木澤大祐は、今シーズンをもって約30年に及ぶボディビル人生に終止符を打つことを公言しており、ラストステージに懸ける思いはどの出場選手よりも大きいであろう。3位の嶋田慶太は、9月の日本クラス別選手権の75kg以下級において、抜群の筋量&プロポーションを見せて優勝したが、あくまでピークはこの日本選手権。仕上げに磨きをかけてステージに立つはずだ。 4位の杉中一輝は、師である木澤と「並びたい」という思いから2022年に初ファイナリスト入り。あれから2年、今大会は並ぶではなく「超える」を達成できるラストチャンスとなるが、その一方で、木澤のYouTubeチャンネルにて公開された動画内では、コンディション調整がうまくいかず「辞退も考えた」と吐露している。現在は心身ともに復調しているようだが、どれほど遅れを取り戻せているか。 5位の喜納穂高は昨年、日本選手権後に行なわれたジュラシックカップで杉中を上回り優勝。旬であるプロポーション型を象徴する選手であり、ごぼう抜きでのトップ奪還の可能性を秘めている。 昨年の上位勢のみならず、気になるのは“新星”の躍動。 まずは今年のミスター東京・刈川啓志郎。フロントポーズと脚のインパクトは上位ランカーいも劣らず非常に強烈。王道ルートであるジュニア選手権や日本クラス別は怪我の影響もあり回避し、この日本選手権に一本化し調整を進めてきた。本人も課題であると認める背面をどれほど改善できているかが、上位進出の鍵となるだろう。 寺山諒は、その圧倒的なバルキーさから日本選手権ファイナリスト入りが期待され続けてきた選手。昨年も心身が万全の状態とはならずに出場を回避。だか今年は日本クラス別選手権80kg超級制覇を経て、満を持しての参戦となる。 最強のダークホースと言えるのは扇谷開登。一昨年まではメンズフィジークで活躍、昨年はクラシックフィジークに挑戦し175cm超級の日本一に。今年、いよいよボディビルに初参戦となる。仕上がり体重は90kgと噂されており、異次元の腕の太さを誇る。ポージングの完成度やステージ経験こそ未知数だが、バルク量なら日本トップとそん色はない。
その他にも名前を挙げればきりがないほど有力選手が目白押し。初のファイナリスト入りを目指す者も、復帰を目指す者も、ベストコンディションでこのステージに立つべく、1年間をかけて調整を進めてきたはずだ。日本のボディビルシーズンはいよいよフィナーレへ、もっとも熱い筋肉バトルから目が離せない。
文・写真/木村雄大