プロ野球・Jリーグと「リスク大分違う」 五輪パラ観客上限で東京都医師会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は22日、記者会見し、東京五輪・パラリンピックの会場の観客上限が「50%、1万人」と合意されたことへの評価を問われた。尾崎会長は、国内のプロ野球やJリーグの試合について「はっきりした感染事例は私の知るところでは報告がない」と語り、そのため、「今回1万人というのは国内の基準に(準拠)したのは私も理解できないところではない」と述べた。
一方で、「五輪の場合は同時に30、40の競技が色んなところで開催される」と指摘。「1つの会場では確かに1万人とか50%未満となるが、それが色んな所で同時開催されて、人の動きが色々なところで起きるということになる。各会場における安全性はある程度確保されると思うが、その結果同時多発的に色んな所で人流が発生する、(人が)動くことのリスクというのは、私は国内のJリーグや野球の単独のスポーツの場合のリスクとは大分違うのではないか」との見解を示した。 政府コロナ分科会の尾身茂会長についても触れ、「1万人に国内の基準をするから、オリンピックでも同一基準で判断してもらっては困ると話をされていたが、私もそう思っている。国内基準と同一の基準でオリンピックを行うことについてはちょっと疑問を抱いている」と語った。