つくばみらい市の職員がキャディとして働く!? その経緯と目的とは?
茨城県つくばみらい市が、4ゴルフ場と包括連携協定を結んだ。
同市内には茨城GC、常陽CC、筑波CC、取手国際GCのゴルフ場があり、令和5年度のゴルフ場利用税交付金は1億683万9984円に上る。また、茨城GCで毎年開催される「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」には多数の来場者が訪れ、関係人口(移住した「定住人口」でも、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々)が創出されている。 21年には、災害発生時などの有事の際に風呂の利用や食事の提供といった避難者への支援体制の整備を目的とした「災害時におけるゴルフ場施設の利用に関する協定」をゴルフ場と同市で締結するなど、以前から両者の結び付きは深かった。 「全国のゴルフ場を取り巻く環境は厳しく、市内ゴルフ場でも例外ではないことから、恩返しの意味合いも含めて、ゴルフ場と連携したまちづくりを進められないかという思いがありました」(市長公室 企画政策課) 包括連携協定では「ゴルフのまちつくばみらい」の実現を目指す。具体的には、幅広い世代に向けて、市内ゴルフ場を知る・触れ合う機会を創出。ゴルフ場とゴルフへの関心者(関係人口)を増やし、将来のプレー人口の増加や、ゴルフ場での雇用創出に繋げていきたい考えだ。 現在検討を進める施策が、市職員がゴルフ場で働く副業を認めるというもの。市職員の副業のみでゴルフ場の人手不足を根本から解決することは難しいが、「市職員の副業が話題となって、ゴルフ場で働くことを選択肢の一つとして考える方が増えることを期待しています」(同課)。 ゴルフ場側も歓迎する。 「市職員の方々から輪が広がって、市民の皆様にゴルフ場を身近に感じていただきたい。将来的には若い人たちがゴルフ場も職業の一つとして対象に見ていただけるような存在になれば嬉しいです」(茨城GC・青木則明支配人) 近い将来、あなたのキャディが公務員、なんてことも!? ※2024年12月17日号 週刊ゴルフダイジェスト「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト