「仕事で失敗ばかり…」それ発達障害の影響かも 「よく物を紛失」「締め切りが守れない」のはなぜ
それぞれのタイプの概要を見てみましょう。 ADHD:いつもバタバタせかせか。やりたいことが最優先 不注意で落ち着きがなく、衝動的で思いついたらすぐにやりたい。「やるべきこと」より「やりたいこと」が優先します。根気が続かない、時間が守れないなども、ADHDの人にはよく見られます。 【暮らしの中の「あるある」例】 • しょっちゅう忘れ物をする • 片づけが苦手 • 順番を待つのが大きらい • 落ち着きがなくソワソワ
• 締め切りが守れない マンガ『ドラえもん』に出てくるのび太とジャイアンは全く違う性格に見えますが、実はADHD的だという共通点があります。 のび太は不注意で忘れ物が多く、集中力が続きません。エネルギッシュに動き回るジャイアンは多動性や衝動性が強いタイプで、前後の見境なく相手に突っかかっていくのです。 ■「推し活をしすぎてお金がない」人は? ASD:人とほどほどにいい関係が結べない ASDは、人との関わり方に特徴があります。自分の考えにこだわって全体が見えなかったり、気持ちをきちんと伝えられなかったりして人間関係がこじれがち。
臨機応変な行動ができない人、興味のあることにだけのめり込む人も。言葉やしぐさを通して、人とほどよくいい関係を結ぶのが苦手なのです。 「コミュ障」などといういい方もされますが、これがASDの大きな特徴です。 暮らしの中の「あるある」例 • 思ったことをすぐ口に出してしまう • 空気が読めない人だと言われる • 人と関わるのが苦手 • 会社の飲み会に出るのが苦痛だ • 推し活をしすぎてお金がない スペクトラムは「連続体」の意味。困り事の度合いが強い明確なASDの他にも、特徴をもっていても「障害」というほどに困っていない人もいます。
中には「これって私!?」と思い当たることが、ADHDとASDにまたがる人もいるでしょう。いくつかのタイプが混じり合うのは、珍しいことではありません。 SLD:特定の学習が苦手で勉強に苦労する 「読む」「書く」「話す」「計算する」など、特定の学習が目立って苦手なのがSLDです。 例えば、文字があちこちに散らばって見えるので文章がスムーズに読めない、という人がいます。読めるのに書けないとか、数の概念が理解できなくて算数が苦手という人も。