米ラッパー、ショーン・コムズの黒歴史 騒動と疑惑の時系列まとめ
2013年、J・コールとのトラブル
2013年、J・コールとのトラブル 2013年MTVビデオ・ミュージック・アウォードのアフターパーティで、コムズはJ・コールと口論になったとみられている。複数の情報筋が雑誌Complexに語った話によると、「見るからに酩酊した」コムズはケンドリック・ラマーに突っかかり、ビッグ・ショーンの「Control」の歌詞で「ニューヨークの王」を豪語する一節について詰め寄ったという。コムズはケンドリックにドリンクをぶちまけようとしたが、コールズが間に入り、コムズとコールズの間で喧嘩に発展したようだ。だがニューヨークタイムズ紙は、騒ぎの原因は「J・コールがショーン・コムズと恋人のキャシーに余計なことを言った」ためだと報じた。目撃者いわく、「数人が小突き合いを始めた。殴り合いにはならなかったが、はた目にも雲行きが怪しかった」そうだ。双方とも直ちに喧嘩はなかったと否定したが、後にコールは2021年の「Let Go My Hand」で、「俺が最後にやりあった相手は、まさかびっくり、パフ・ダディだ」とラップしている。 2014年、ドレイク殴打疑惑 2014年12月、後にドレイクの「0 to 100」で使われるビートの使用権が原因で、コムズはドレイクを殴ったとみられる。マイアミ・ミュータイムズ誌の報道によると、揉め事が起きたのはナイトクラブLIVの店先で、バーゼル・ウィークエンドに合わせて開かれたDJハリードのイベントの最中だった。言い合いになった後、コムズがドレイクに「俺をバカにするんじゃねえ」と言って「手をあげた」ようだ。コムズはドレイクを殴っていないと否定。ラジオ番組「The Breakfast Club」でも、「ドレイクには何もしていない、ドレイクは友人だ」と語っている。 2015年、UCLAコーチとの揉め事 2015年6月、コムズは当時カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)フットボール部のアシスタントコーチだったサル・アロシ氏ともみ合いになった。ニュースサイトTMZの報道によると、コムズがUCLAの練習を見学した際、アロシ氏は息子のジャスティン・コムズ(当時UCLAの選手だった)を叱り飛ばし、「親父さんがいようが関係ない。ここはUCLAだ。他のみんなと同じように扱うからな」と言った。報道によると、コムズと息子は練習の後アロシ氏のオフィスに向い、そこで口論になってコムズがアロシ氏の「胸ぐらをつかんだ」とみられる。目撃者の話によると、オフィスから強制的に追い出されたコムズは、インターン生に向かってダンベルを放り投げたという。Combs Enterprisesの代理人は、「事件について様々な話や非難が報じられていますが、どれも間違っています。今言えることは、コムズ氏の行動はいずれも自分と息子を守るための自衛行為だったということだけです」と発言。ロサンゼルス地方検事はコムズに対し、暴行罪での起訴を見送った。 2019年、ジーナ・ハン暴行疑惑 コムズの元恋人ジーナ・ハンは2019年、5年間の交際中にコムズから暴力を振るわれていたとブロガーのターシャ・Kに語った。本人いわく、一腹部を蹴られて息ができなくなり、さらに後頭部を殴られたこともあったそうだ。「彼からは精神的にも、感情的にも、身体的にも虐待されていた。いつもキャシーと比べられ、お前は悪い女、あいつはいい女だと言われた」とターシャ・Kに語っている。またコムズの取り巻き「全員」が、虐待を「看過していた」とも語っている。 2023年、キャシーがコムズを相手に民事訴訟を起こす コムズの恋人だったキャシーことカサンドラ・ベンチュラは、11月16日ニューヨーク連邦裁判所で訴訟を申し立て、長年にわたって暴行されたとコムズを訴えた。訴訟内容は2018年のレイプを始め、身体虐待、脅迫、さらにはコムズの目の前で男性のセックスワーカーと性交させられたなど実に生々しい。カーディをキャシーに近づかせまいとしたコムズが、カーディの車に火をつけたとも訴えている。カーディは代理人を通じ、原告の訴えは事実だと述べた。コムズは原告の訴えを否認し、訴訟前にキャシーから3000万ドルをゆすられたと主張。両者は11月17日に非公開の和解額で示談した。コムズの弁護人を務めるベン・ブラフマン氏は、「コムズ氏は和解を決断しましたが、原告の主張を完全に否定する姿勢を崩すつもりはありません」と発言した。 匿名女性が1991年当時のレイプとリベンジポルノで訴える キャシーとの和解が成立した5日後、コムズはシラキュース大学の元女子大生から、薬を盛ってレイプし、動画に収め、後日その動画を他人に見せたとして訴えられた。ローリングストーン誌が入手した訴状によると、コムズは1991年に元学生を連れ立ってハーレムで食事した後、レコーディンスタジオに連れ込んでレイプに及んだという。その間女性は「物理的に一人では立ち上がることも歩くこともできない状態」だったそうだ。また原告は「数日後、自分が複数の男と交わっている『セックステープ』を見たと男友だちから聞かされた」とも訴えている。コムズの代理人はTMZに宛てた声明の中で、「金目当て」の訴訟だとし、原告の訴えを否認している。