冷凍のフライドポテトとめんつゆで簡単「肉ジャガ」！ ズボラだけど本格派なレシピ付きお料理マンガ【書評】
働く女性は忙しい！ もちろん女性に限らず仕事と家事の両立は大変だ。けれど専業主婦や専業主夫だって忙しくとても大変だ。やらなきゃいけないこと、気をつけること、気をつかうことだっていっぱいある。それぞれみんな忙しい、だから料理くらいは楽をしたい。そんな風に思うこともあるだろう。そんな時に読みたくなるマンガが『めんつゆひとり飯』（瀬戸口みづき/竹書房）だ。このマンガを読めば楽しみながら絶品料理の時短レシピを知ることができる。忙しいけど美味しい料理を楽に作りたい！ そんなあなたに寄り添ってくれるお料理マンガだ。 【漫画】本編を読む
『めんつゆひとり飯』の主人公はズボラOLの面堂露（めんどう つゆ）。会社員の露はめんどくさがりな性格で、最短距離を迷いなく進む女性だ。そんな彼女が駆使するのが万能調味料のめんつゆ。めんどくさがりの露はめんつゆを使った楽な自炊を心がけていた。だがそんな時に現れたのが心の中の十越（とごし）さんだった。同期の十越さんは丁寧な料理を作る完璧な社長秘書。露は料理に手を抜くことへの後ろめたさから、理性の代弁者として心の中に十越さんを生み出していた。十越さんという自分の理性に指摘を受けながらも、露は楽チン絶品料理を作っていく。
本作を読んでいると、楽しみながらも、時短レシピやアイデアレシピを知ることができる。このレシピを試してみようか、そんな気分にさせてくれる。とはいえ料理はやはり大変である、だからこそ楽がしたいのだ。 筆者は以前、宿泊勤務の仕事をしていて夕食の料理当番をしたことがある。限られた時間の中で、慣れない包丁さばきでなんとか料理を完成させていた。凝ったものを作る時間はやはりなかったのでもちろんめんつゆにも助けていただいていた。
『めんつゆひとり飯』は日本の万能調味料めんつゆに焦点を当て、さまざまな料理レシピが登場する。料理くらいは楽をしたいそんな読者の願望に応えるように、露はめんつゆを使った絶品料理を作っていく。物語が進むと、キャラクターたちのそれぞれの趣向からさまざまな料理が登場していくので読んでいて飽きない。キャラクターたちのかけ合いがテンポよく進み、読み進めやすい点も読者にやさしい。忙しいけど美味しい料理を楽に作りたい！ そんなあなたに寄り添ってくれるお料理マンガだ。 文＝ネゴト/ カリス魔王ＴＫ
