フランス流! 選書のプロが教えるセンスのいい本棚の作り方
アレクサーヌ・ペリスー/「シルカ・ブックス」創設者
楽しい読書がいちばん! 本が傍らにある人生 元ジャーナリストのアレクサーヌは本に並々ならぬ情熱を持っている。「私は子どもの頃から読書が好きで、常に図書館のカードを持っていました。今、仕事をしていないときは書店にいるか、休暇中は近くの図書館にいることが多いです。そこが私にとって一番居心地が良い場所。とはいえ、本に対して神聖さを感じているわけでも、多くの本を持ちたいわけでもありませんし、特定の本を手放すことに何の問題もありません。だから、本を貸すのが大好きですし、ページに折り目をつけたり、重要な箇所に線を引いたりも平気でしてしまいます。ただ、読書が学校の宿題のようになって、楽しさが失われないよう、できるだけ多くは書き込まないようにしています(笑)」。2024年初頭にスタートさせた「シルカ・ブックス」は、ホテルやレストランなど、公共の場に置かれている本がその場の雰囲気に合っていないと感じたことから生まれたプロジェクト。「私は自分のために本を買うことが好きなので、ほかの人のために本を選ぶことは自然な流れでした」。これまでに見つけたなかで最高の本は、建築物が立体的に描かれた建築家フランク・ロイド・ライトのポップアップブックと、詩人のマックス・ジャコブと詩人で劇作家のジャン・コクトーによる美しい往復書簡のコレクションだという。
■アレクサーヌの選書のポイント 詩集や少し変わった辞書、執筆のアドバイスなど、言葉にまつわる本を見つけ出すこと。「すべての本が役に立つものでなければなりません。美しいけれど中身が空っぽでは意味がない。魔女に関する小冊子やレシピ帳など個性的な本も好きです」
フランス流 自分だけの図書館の作り方!
リヨンを拠点にインテリアやデザインのコンテンツクリエイターとして活躍するペリーヌ・シニョレが、センスのいい本棚づくりを指南。 1. 本棚は人生の一部、時間をかけて整理 。親しみやすく、本物らしい本棚には、あちこちで集めた本をゆっくりと整理・分類する時間を持つことが大切。 2. 遊び心と見せ方のアレンジを。完璧に本を整列させるのもいいけれど、アートやファッション本のカバーを見せるアレンジも取り入れて。 3. 本をあちこちに飾る、センスのいいインテリア。棚やランプの下など、本棚以外の家のあちこちに本を置いてみると部屋のおしゃれ度と知的さがアップ! 4. ほかのアイテムも一緒にディスプレイ。絵を本と本の間に置いたり、植物やランプ、旅行のお土産などを本の横に置いたり、ほかのアイテムとミックス。