【知らないと怖い気象病】突然の頭痛やめまい…放っておくとどうなる? 医師が語る“最悪の事態”
気象病で離職に追い込まれる人も!
とはいえ気象病は、あくまで正式な病気ではありません。久手堅院長の話を聞いて、「命にかかわるわけではないし……」と安心した人もいるかもしれませんが、それは大間違い! 「ドクターショッピングを重ねても異常が見つからない、でも不調は悪化していく。その結果、仕事を辞めざるを得なくなったり、家庭内トラブルになる場合もあります。気象病はしばらく会社を休んだからといって治るものでもありませんし、『雨が降ったら動けない』と言って納得してくれる職場は少ない。日本はようやく最近、更年期不調への認知が広まってきたレベル。気圧変化は目に見えないものなので、まだまだ気象病だと言って『そうですか』と理解してもらえることは少ないのが実情です。それだけに、きちんと診断してもらって症状を軽減させていく治療が不可欠。 今年は例年より梅雨入りが遅いと言われていますし、それが終われば台風シーズンが到来します。気圧が乱れやすい時期がしばらく続きますので、早めの対策をとってほしい。最近は初診からオンライン診療が可能なところが増えています。私の医院にも、全国からオンラインで診療にやって来ています。もちろん触診ができませんので限界もありますが、近くに気象病外来がないという人は、まずはオンライン診療を利用してみてはいかがでしょうか」 最近は、以前に比べると「気象病外来」を掲げている病院も増えています。気になる人は、直接でもオンラインでもいいので、是非一度気象病外来を訪れてみてください!
【Profile】久手堅司先生
せたがや内科・神経内科クリニック院長。気象病外来、頭痛外来、自律神経失調症外来など、複数の特殊外来を立ち上げ、とくに天候と不調の関係について様々なメディアで発信している。『面白いほどわかる自律神経の新常識』、『毎日がラクになる!自律神経が整う本』など監修も多数。毎日の気象情報をわかりやすく解説している久手堅先生のTwitterもおすすめ。